5月に南伊豆を襲った伊豆半島沖地震は、私達に地震の恐ろしさをまざまざと見せつけました。一瞬のうちに死者行方不明29人、負傷者74人、家屋の全半壊など1,600戸、ガケくずれ91か所、道路の寸断箇所69か所と思いがけぬ大惨事になりました。3か月たった現在でも、土砂くずれの心配があるので、雨が降るたびに避難をしている所もあります。
この地震は、都市部をはなれた村落におこりましたが、もし市街地に被害を与えたとしたら、その惨状は想像もつかないものになります。
地震予知の学問では、近い将来おこるもっとも可能性の高い震源として、東海沖をあげています。この付近は、地震の巣といわれながら、安政の大地震以来120年以上にわたり地震がおこっていないからです。
みなさん、いつどこで地震にあってもいいように、ふだんから心得をしっかり身につけておきましょう。
家庭の防災会議
激しい地震がおきると衝動的に外へ飛び出したりしてしまいます。いざという時のために、家族で役割りや分担、心得などを話しあってください。
たとえば、ガスの元栓はだれがしめるか、子供や年寄りを避難させるのはだれがするのか、避雉場所はどこか、家族の連絡方法をどうするかなどです。このようなことを話しあっておけば、万一の場合にもおおいに役立ちます。
地震が発生したら
・すばやく火の始末
伊豆地震でもボンベの元せんがしまっていなかったため、ガスが吹出して引火し、火災が発生しました。
・あわてて外に飛び出さないで、丈夫な家具に身を寄せる。
・避難は徒歩で、車は使わない。
・山津波、ガケくずれに注意。
・海岸は津波、低地は浸水に注意。
・余震を恐れずデマに迷わない。
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( 写真説明 ) 伊豆地震では29名の犠牲者が