市は、4月1日付をもって富士・愛鷹山麓地域におけるゴルフ場、別荘地などの大規模開発事業は原則として一切認めない方針を打出しました。
富士・愛鷹山麓地域にゴルフ場やレジャー施設、別荘地などの大規模開発が相次いで計画されていました。このため、昨年3月から1年間、標高200メートル以上の地域で、おおむね10ヘクタール以上の開発事業については、土地利用計画の審査を保留していました。
この間、山麓地域の自然環境保全と土地利用のあり方を解明するため専門学者などをもって構成する調査委員会を設置して科学的基礎調査を実施しました。調査委員会は、植生気象、地質など7班に別れて調査を行なってきましたが、さきごろ各班から調査結果の報告がなされました。
調査委員会の結果報告によれば、「自然環境保全のための基礎調査より導きだされた結果によると、現在民間企業によって大規模開発が計画されている地域は、すべて保全すべき区域内に入っており、一定規模をこえる開発行為は原則として一切認めない方針ですすむべきである」と提言しています。そこで、市は、自然環境を保護し、市民にとって安全で良好な生活環境を保全するため、調査結果報告の本旨を尊重し、富士・愛鷹山麓地域の大規模開発計画に対して規制を行ないます。
・富士・愛鷹山麓地域におけるゴルフ場、レジャー施設ならびに別荘地などの造成を目的とする大規模開発事業については原則として一切これを認めないものとする。
・規制対象地域は、富士市域のうち富士・愛鷹山麓のおおむね標高200メートルの地域とする。
・規制対象面積は、おおむね10ヘクタール以上のものとする。
なお、調査委員会の調査結果については、次回(No.156)でお知らせいたします。
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( 写真説明 ) ゴルフ場、別荘地などの大規模開発は一切認めません