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【広報ふじ昭和49年】トイレットペーパー・チリ紙を安い価格で市民に

 市内のトイレットペ−パーのメーカーやチリ紙メーカー、卸問屋の代表者の方々に集まっていただき、渡辺市長と当面する物価問題について話し合っていただきました。渡辺市長から懇談に先がけ「行政の立場として認識したいこともあるし、メーカー側の意見などもうかがって、今後、物価問題の参考にしていきたい」とあいさつ。そのあと、品物の表示価格などについて活発な意見交換が行なわれました。

品質表示どおりの製品を

渡辺市長
 富士市は紙の都として知られ、トイレットペ−パー、チリ紙の生産は、全国の約6割を占めています。ぜひ生産メーカーと問屋さんが一体となって、市民とともに紙の町ならではというような気持を持ってほしいですね。
 昨年、消費者生活モニター制度をつくり、市も生活必需物資についての価格、品質、規格の問題などいろいろな調査を進めています。たまたま、モニターがトイレットペ−パー、チリ紙の物品表示と内容について調べたところ、表示どおりでないものが市内に出回っていることがわかりました。トイレットペ−パーが極端に長かったり、短かかったり、チリ紙の枚数が多いとか、少ないという問題です。生産地の都市として富士の紙はおかしいじゃないか、表示どおりに出ていないのではないかという声も出ています。
 そこで、まず第1番目にトイレットペ−パー、チリ紙が品質表示どおり市民に渡るようにしてほしいということです。
 2番目は価格問題で、バラツキが相当あります。ようやく標準以下になりつつありますが、これまでの調査ではだいぶ高い物もあります。はやく標準以下で市民の手に入るようにしてほしいですね。
 もうひとつ、富士市がトイレットペ−パー、チリ紙の産地である以上、東京のスーパーで売られる価格より安く市民の手に届いてもいいんではないだろうかということです。運賃とか手間などすべてを考えてみると、少なくとも同じ品質、表示のものは安くなると思います。以上の3点についておうかがいします。

品質のバラツキをなくすように組合から強い指導

メーカー代表
 まず第1番目の品質 表示については、トイレットペ−パーを短かくしたり、チリ紙の枚数を減らして利益を取ることは絶対ありません。トイレットペ−パーを生産しているメーカーは、中小企業が多く機械の性能が悪い点もあげられます。また、チリ紙の場合は女工さんの手で数えているので、数えまちがいだと思います。極端に少ないのは現在、規格が450枚、600枚、700枚、1,000枚などとバラバラなので、数える方で600枚のつもりでやったが、袋に入れる方では700枚と読みちがえてしまったのではないかと思います。組合としても今後、まちがいのないように、今まで以上に強い指導を行なっていきます。

小売店には標準価格の表示を

卸問屋代表
 価格のパラツキですが1月25日にトイレットペーパーとチリ紙の標準品目指定が発表され、2月1日から標準価格になったわけです。市の調査したなかで、標準価格が守られていなかったものが随所に出ているようで。これは小売店が、1月25日以前に高い価格で仕入れた物が、標準価格以下で売れば損をしてしまう。大量に仕入る店とすこししか仕入れをしない店とでは、仕入価格もまちまちなので一部の小売店ではすぐに標準価格で売れないということもいえると思います。組合としても、大量に在庫をかかえている小売店には値引きしたりしましたので、じょじょに価格が守られていくような気がします。

メーカー代表
 標準価格表の店頭表示は、小売店がやってくれればいいんですが、行政の指導が不徹底だったことも原因となって、一部の大手スーパーだけ表示されているような実情です。そこで業界としても標準価格表に小売店価格が書きこめる用紙を準備しています。


中間問屋がないので小売りは安くなるはず…

メーカー代表
 富士市がトイレットペ−パー、チリ紙の産地なので安い価格で買うことができるのは当然だと思います。この点は流通業者にも考えていただき、なるべく流通段階を経ないで小売店に渡るようにしてほしいですね。

卸問屋代表
 地方の場合、産地問屋から2次問屋に行って小売店に渡ります。市内の場合は小売店が直接メーカーから仕入れるとか、産地問屋から仕入れ、中間問屋がないので安いはずです。ただ、標準価格があるのでこれで売っていいという考え悪く解釈すれば高値安定ということで、そんなに安く売らなくていいということにもなります。現在、高く売られているのも時間の問題で、他の所より安くなると思いますね。
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