悪臭防止法が今年の1月1日施行され、来年の1月1日から法に基づく排出基準の適用を受けます。このため、市内の悪臭の70パーセントを占めると思われるKP(クラフトパルプ)工場や周辺地域の実態調査をさきごろ行ないました。
KP工場から発生する悪臭物質のはとんどは、イオウ系化合物ですが、悪臭防止法で規制を受ける硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチルの3項目を主体に、ジメチルジサルファイドを加えて調査しました。
今回の調査の最大目的は、発生源における濃度が環境にどのように影響を与えるか、どこの発生部門が、どの地域にどの程度の影響を及ぼすか調べることでした。また、環境においては、各種の臭気物質のうち、どの物質が付近の人たちに悪臭物資として感じられているかを調べました。
したがって今回の調査は発生源と環境における相間関係、最大臭気物質の推定を求めるための基礎調査となります。
調査は大昭和製紙鈴川工場と富士工場、大興製紙の3工場で、黒液回収ボイラー排ガス、洗浄装置などの発生源と、悪臭物質の影響を受けている鈴川地区、藤間地区などで行ないました。調査内容はKP工場の発生源部門と環境の場で同時刻に臭気を真空ビン方式で採取しました。
なお、調査結果はまもなくまとまりますのでまとまりしだいお知らせいたします。
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( 写真説明 ) 工場周辺で空気を採取