私達の暮らしの中で一番の悩みは消費者物価の高騰といえます。とくに生鮮食品の値上がりは台所をあずかる主婦にとって頭が痛い問題でしょう。
まず物価問題を知るには、商品の流通機構を勉強することです。そこで消費生活モニターに生鮮食品の流通機構を勉強して暮らしの中に役立てていただくために、さきごろ青果物の試買調査を行ないました。
調査は青果物の価格が地域間でどのように違うか、鮮度はどうか、量目はどうかの3項目について行ないました。試し買いは、消費生活モニターが毎日買い物をする商店で、キャベツ1個、トマト3個、ナス3個、キュウリ3本、レタス1個の5品目を500円以内で買いもとめていただきました。
この結果、価格は地域性よって相当のバラツキが目立ちました。更にスーパーと小売店に分けてみると、スーパーはある程度安定していましたが、小売店の場合は販売方法が異なるために価格差が激しいことがわかりました。
鮮度は専門家に識別してもらいましたが、総体的に平均しており、特に悪いものはありませんでした。5品目の中ではトマトの鮮度が一番よく、価格も平均しています。しかし、レタスとキャベツは痛みやすいせいかよくない品物がやや多くありました。
また、鮮度が商品の価格にどのように影響するか調べたところ、鮮度がよいから値段が高い、鮮度が悪いから安いということはありませんでした。総体的に鮮度がよい方が価格も安いという結果が出ています。なお、大渕・吉永・須津・富士駅北地区は、鮮度がよい品物を比較的安く手に入れることができました。
しかし、今回の調査だけでは十分な資料とはいえませんのでこの調査結果をもとに、引き続き調査をしていきます。
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( 写真説明 ) 買ってきた品物を計量する消費者モニター