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【広報ふじ昭和48年】長生きの秘訣は何でも食べる

 夫婦で187才という、市内ではめずらしい“長寿夫婦”がいます。このカップルは、入山瀬西に住んでいる池谷さん夫婦で、夫の市蔵さんは明治9年6月1日に生まれ、現在97才。妻のよねさんは明治16年9月10日に生まれ、現在90才。
 池谷さん夫婦には、70才の長女を頭に8人の子ども、15人の孫、18人のひ孫があり、現在三男夫婦と一緒に暮らしています。
 市蔵さんの記憶力は抜群。近所でも評判の“物知り”です。夏休みなどになると、近所の大学生がこの“歴史の先生”に昔話しを聞きにくるということです。また風呂好きの市蔵さんは、いまでも自分でわかし、毎日欠かしたことがありません。よねさんも、留守番だけではなく若いものにはまだまだ負けられないと、暇を見つけては家のまわりの草とりや台所仕事に精を出すお元気さです。
 長生きのコツをたずねると「これといって別にないが、洒もタバコものまないし、食べ物の好き嫌いがあまりないのがいいジャーないのかね。そして、体の動くうちはできるだけ仕事をして、正直に生きるのがまァーコツといえばコツだね−。」と語っていました。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 長生きのコツを語る池谷さん夫婦

市内の最高令者は98才の甲田さん(今井)と宗田さん(南町)

 日本人の平均寿命がまた伸びました。厚生省が先ごろ発表した「昭和47年簡易生命表」によると男は70.49才、女が75.92才と前年に比べ男は0.32才、女は0.34才も伸びました。戦後食生活の改善、医学の進歩もあって平均寿命は大きく伸びましたが、60才を突破したのは男が26年女が25年ですから、ずいぶんと長生きができるようになりました。
 さて、9月15日は「敬老の日」ですが、市内の70才以上のお年寄りは、6,381人(男2,604人、女3,777人)です。このうち80才以上の人は1,478人、90才以上が100人です。最高令者は98才の甲田かめさん(今井本町)、宗田屋寿さん(南町)の2人です。なお、全員に記念品をおくってお祝いしますが、80才以上の人には敬老金、88才の米寿の人には市から肖像画、県知事から木盃がおくられます。また、65才以上のねたきりの不自由な老人に、養生に専念し1日も早く丈夫なからだづくりをしていただくために、「ねたきり老人の慰問」を行ないます。

お年寄りの健康診査を無料で行ないます

 老人健康診査を9月17日から29日まで行ないます。対象になるのは、65才以上のお年寄りで、すでに老人健康診査受診通知書を送りました。健康診査を受けるときには、通知書を持って最寄りの医療機関で受診してください。なお、精密検査が必要な場合は、10月22日から31日までの間に受けていただきます。
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