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【広報ふじ昭和48年】水を大切に すすむ上水道の整備

 “水”は私達の生活に欠くことができません。朝起きて顔を洗い、炊事、洗濯、トイレ、お風呂と夜寝るまでたえず水とともにすごしています。じゃ口をひねればいつでも水が出るので、水のありがたさを忘れがちです。
 この生活に欠くことができない水が不足しては大変です。このため、市は昭和46年度から5か年連続で、第4次拡張事業を実施して、水確保につとめています。しかしふえ続ける水需要にこたえるための建設資金は多くなる一方で、水道事業の経営は苦しくなってきています。
- 写真あり -

ますます多くなる“水”の需要

 市の上水道は、水源を富士山と愛鷹山系の豊富な地下水に依存しています。120メートルから150メートルの深井戸から、水中モーターポンプで地下水をくみあげ、各家庭に給水しています。おかげで、これまで雨が降らないからといって、水不足に悩まされることもほとんどありませんでした。井戸から一番遠い家庭のじゃ口でも夏19度、冬12度の水が出るので、夏つめたく冬あたたかい、おいしい水を飲んでいただけます。
 しかし、人口の増加や各家庭の使用量がふえているので、給水量は毎年多くなる一方です。今年の夏の使用量を見ても7月と8月の2か月間に4,677,540立方メートルと昨年に比べ10.3パーセント多くなっています。また8月12日には80,590立方メートルと給水能力の85,000立方メートルにせまりました。1年中で一番多く水を使うのは8月ですから、ようやくピークはすぎました。
 水道の給水計画は、あくまでも水を一番多く使う時期の量にあわせなければなりません。富士市の場合は年間約9パーセント近くふえつづけているので、これを予測して整備を進めなければなりません。
 ところで、水道事業は独立採算制をとっています。ますます多くなる“水”の需要にこたえるため、多くの仕事を進めなければなりませんので、経営が苦しくなっているのが現状です。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 一日の水の使用量
( 図表説明 ) “水”が各家庭へ届くまで

19億円で第4次拡張事業

51年度には給水能力が11万立方メートル

 水道の給水計画は、先にのべたように水を一番多く使う時期の量にあわせ、何年か先を見込んだ計画を立てなければなりません。そこで、市は第4次拡張事業を進めていますが、これは昭和46年度から50年度までの5か年継続で、昭和52年度の需要を考えて計画しました。
 しかし、その後富士団地の造成などのため、給水人口も大幅にふえる見込みになったので、昭和47年2月に計画変更を行ない、総事業費もはじめの15億円から19億1,000万円にふやし、この事業が終る昭和50年度には、日量111,000立方メートルの水を確保します。
 昭和46年度からいままでに全体計画の53.2パーセントを実施しました。
 4次拡張事業に着手する時点での給水能力は77,500立方メートルでしたから111,000立方メートルを確保するには33,500立方メートル必要となります。そこで、直径30〜35センチメートルのパイプで深さ120〜150メートルの井戸を14本掘ってくみあげますが、すでに昭和47年度までに9,300立方メートル、今年度は5,700立方メートルを確保します。
 貯水タンクはこれまで特に力を入れて建設してきました。井戸ポンプなどが故障しても、各家庭に8時間給水できるように、貯水能力を39,300立方メートルにします。すでに曽比奈、富士団地低区、東片倉、舟久保の4か所へ8,235立方メートル分をつくりました。今年度は富士団地へ2,500立方メートルのタンクと八王子に500立方メートルのタンクを建設します。
 さて、配水池からみなさんの家庭へ給水する配水管の埋設は、昭和47年度までに544,114メートルになりました。これは富士市から姫路への距離に相当します。
- 写真あり -
( 写真説明 ) すすむ配水管の埋設工事=八王子地先で
( 写真説明 ) 木の宮地先に完成した舟久保配水池
安心して飲んでください

■毎月水質検査を
 みなさんのお宅においしい水をお届けし、安心して飲んでいただくため毎月の水質検査、1か月に1度の省略検査、年1度の全項目検査を行なっています。
■水が白くにごる
 水道工事中に鉄管の中へ空気が入ると水を出した時アワになっていっしょに出てきます。しばらくすると消えます。


水道が故障したら

■じゃ口の水がとまらない
 じゃ口から水がもれているときは、ほとんどコマやパッキンがこわれたときです。どなたでも簡単になおすことができますから、早くなおしてください。
■見えないところで水がもれている
 水を使っていないのに、じゃ口や壁に耳をあてると水の流れるような音がする水道の使用量が前の月より急にふえたようなとき、見えないところで水もれしていることがあります。そんなときは、全部のじゃ口をしめて、メーターの赤い針(リットル単位)を見てください。もし針がまわっていたら、どこかで水がもれています。
■じゃ口やメーターなどこわれたときなど、水道工事は必ず市の指定工事店に依頼してください。水道工事は市長が定めた指定工事店以外ではできないことになっていますので、ご注意ください。


検針にご協力ください

 水道のメーターの検針は、地域ごとに調べる日を決めてあります。検針員が各家庭へうかがい、使用水量をおしらせしますので、次のことに注意してください。
・家の増改策などで、メーターが床下や屋内になるときは、検針のしやすい場所へ移してください。
・メーターの上や周囲に、物を置かないでください。
・メーターボックスの中は、時々掃除をして、検針しやすいようにしておいてください。
添付ファイル
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