富士地区の製紙工場のほとんどがお盆休みになった8月15日と16日に、岳南排水路管理組合では、排水路の総点検と清掃を行ないました。
岳南排水路は、富士、富士宮市内の製紙工場などから出る汚水を田子の浦港へ排出しています。総延長は35キロメートルにもおよび、1日の排出量は約170万トンにのぼっています。しかし、工場が休みになった2日間は1年ぶりに排出もピタリと止まりました。この間に管路内の損傷や水もれがないか調べ、積った製紙カス、土砂などを取りのぞきました。
また、岳南排水路の総点検とあわせて市公害課と県公害防止センターでは、8月15日、田子の浦港水域の水質調査を行ないました。これまで、各工場が操業している時のデーターは十分にそろっていますが、休業時のデーターがないので、比較資料にするための調査でした。
調査は市公害課が、田子の浦港に流れ込んでいる沼川、潤井川、岳排など7か所で、臭気、浮遊物質、CODなど9項目にわたって行ないました。また、県公害防止センターは、田子の浦港の出口付近を中心に7か所で、港外へ拡散する汚染水質調査を行ないました。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 2日間にわたり岳排の総点検と清掃を