富士地域(富士・富士宮・芝川、富士川、蒲原、由比)に8月8日はじめて光化学スモッグが発生し、静岡県ではオキシダント注意報を発令しました。その後9日、13日、20日と続いて高濃度が出現しましたが、さいわい大きな被害はありませんでした。
光化学スモッグについては、すでにお知らせしましたが、発生原因としては、工場や自動車などから排出される窒素酸化物や炭化水素などの有毒ガスが、太陽の紫外線によって化学反応を起こしてできるものです。特に夏の日差しの強い日中で、風のないどんよりした日に多く発生します。
現在富士地区の測定は、県で富士市、富士宮市、蒲原町の3か所で常時測定、市の青空号で移動測定を行なっています。
光化学スモッグ注意報の発令は、県の常時測定局で、オキシダント濃度が0.15PPM以上になると、県知事が濃度に応じて注意報、警報、重大緊急警報を発令します。そこで、注意報などが発令されると、被害を最少限にくい止めるため、発令区分によって各工場に対し燃料の使用量を減らす措置を要請します。
4回にわたる発生では、富士宮の測定局で高濃度が出現していますが、最高0.156PPMで注意報にとどまっています。これまで大きな被害はでていませんが、ひどい場合は植物の葉が落ちたり、目が刺激されチカチカしたりします。特に過激な運動中の小中学生が被害を受けやすいとされています。
光化学スモッグが発生するとテレビやラジオ、市の広報無線放送で注意を呼びかけています。発生したときには、屋外の過激な運動などはなるべく避け、目やのどに刺激を感じたときはすぐに洗眼、うがいをするなど、みなさんも十分注意をしてください。
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( 写真説明 ) 光化学スモッグは風のないどんよりした日に多く発生