【広報ふじ昭和48年】光化学スモッグの発生に備える
光化学スモッグが、さきごろ県内の西部地区を中心に発生し、運動中の児童、生徒がノドや目の痛みを訴えるなどの被害をだしました。今後とも気象条件などによっては再び発生が予想されるため、県は連絡体制や対策などを決めましたが、市でも緊急時体制を確立し発生に備えました。
新しい公害として“光化学スモッグ”(オキシダント)が東京や大阪など大都市で発生し、多くの被害をだしています。
これまで市内では発生はしていませんが県下ではさきごろ西部地区を中心に発生し、被害が出るなど私たちも無関心でいられない状態となっています。
光化学スモッグは、工場や自動車などから出される有害ガスが、太陽光線によって化学的変化を起こして作られるので、特に夏の日差しの強い日中に多く発生します。
◇自動車などから排出される窒素酸化物や炭化水素などが、紫外線によって化学反応を起こし、主に強い酸化色物質(オゾンなど)が作られる
発生すると目が刺激されてチカチカしたり、植物の葉が落ちるなどの被害を引き起こします。これまでの例から、小中学生に被害が多く、特に過激な運動中に影響を受けやすいとされています。
このため、県は光化学スモッグの発生を防止するための体制づくり、発生した場合の連絡体制などを決めましたが、そこで、市も緊急時体制を確立しました。オキンダソト濃度が高くなると必要に応じて警戒体制や警報を発令し、企業に協力を要請したり、地域内の自動車などの運行の自主規制を求めます。また、光化学スモッグが発生した場合は、広報無線放送などで注意を呼びかけ、被害を最少限に食い止めます。
なお、オキシダント濃度の測定は、現在富士保健所と市庁舎前の2か所で行なっていますが、これまでの測定結果から気象条件によっては、富士市でも発生することが予想されます。もし目やノドが痛くなったり、息苦しくなるなどの症状があった場合は、すぐに洗眼したり、うがいをするなど十分注意してください。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 市庁舎前でオキシダント濃度を測定する青空号
( 写真説明 ) 高濃度が発生すると警報を発令
お知らせ
8月10日に変更しました 吉原地区の“納涼市政相談”
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