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【広報ふじ昭和48年】緑と花のコーナー

上手な水のあたえ方は……

 草花にうまく水をやれるようになれば1人前の園芸家といわれるほど“水やり”はむずかしいものです。
 水やりくらい誰にでも簡単にできると思っている人も多いと思います。ところが、水のやり方のうまい、へたによって生育がよくなったり悪くなったり、ひどい場合は枯れてしまうこともあります。
 水が少なすぎて枯れるとはかぎりません。多すぎて枯れることもあるのです。
 なぜ、水やりがむずかしいかというと植物の種類、大きさ、季節、天候、場所で量が違ってくるからです。普通1日1回やれば十分ですが、風が強く極端に乾く日には2回与える必要もあります。また、逆に湿度が高くジメジメした日は、水を与えなくてもよい場合もあります。
 植物も生きていますから、その時によって要求量が違います。したがって、植物の表情や土の状態をみて、乾いたらやるようにしてください。ところがこの判断がむずかしいのです。丈夫な植物は多少水かげんを間違えても生きています。
 しかし、デリケートな植物では水を与えすぎれば根が腐ってしまい、たりなけれは乾燥によって枯死してしまいます。

 それでは、最後に水やりの原則をあげてみると1.乾いたら与える。いつでもじめじめしているのはよくありません。2.与えるときにはタップリと、少しづつ回数を多くするのはよくありません。3.なるべく夕方には与えないこと。4.夏は真昼の高温時をさける5.1日1回なら午前中に与える、などです。
 鉢植えの植物には次のような方法を試みてはいかがですか。

・受け皿 浅い受け皿に水を入れ、その中に鉢を入れる。
・二重鉢 小さな鉢は乾きやすいのでひと回り大きい鉢にすっぽり入れる。
・ウレタンマット 鉢の下にウレタンマットをしく、鉢が乾けばマットにしみこんだ水分が多少しみあがってくる。

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