樹木は公害などに対し鋭い反応をしめし、短期間のうちに被害症状を現わします。特に亜硫酸ガス、自動車の排気ガスなどが、生育をさまたげる主な汚染物質です。
しかも富士市の場合、製紙を業主体とした県下一の工業都市であるため、これらの工場の主要燃料である重油から発生する亜硫酸ガスの排出量も多く、樹木は被害を受けやすい環境にあります。しかも大気汚染の被害を受けた樹木は、病虫害や気象病にもかかりやすいといわれています。みなさんが庭や垣根に木を植える場合、これらのことも考えなければなりません。
樹木の中には公害に強い木、弱い木がありますから樹種の選定にあたっては、注意してください。なお、公害に強い樹木を選んでみましたので、植えるときの参考にしてください。
常緑樹ではソテツ、カイズカイブキ、ヤマモモ、マテバシイ、ウバメガシ、ヒイラギナンテン、タイサンボク、オガタマノキ、カラタネオガタマ、クスノキ、トベラ、イスノキ、マルバシヤリンバイ ユズリハ、ヒメユズリハ、モツコク、カリステモン、ユーカリ、ヤツデ、アオキ、キョウチクトウ、アベリア、シュロなどがあります。
落葉樹ではイチョウ、ラクウショウ、メタセコイヤ、ポプラ、モクレン、コブシ、ユリノキ、プラタナス、ニセアカシヤ、レンギョウなどがあります。
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