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【広報ふじ昭和48年】第2回世論調査

住みごこちに不満を持っているが77パーセント

 第2回目の世論調査を前回(昭和46年)と同じ時期の3月10日から24日までの2週間にわたって行ないました。調査は、市内に住んでいる人が、日常のくらしの中で、どのようなことを感じているかを調べたものです。対象は、選挙人名簿から無作為抽出で男女1,500人と昭和47年度の市政モニター31人の合計1,531人を対象に行ないました。
 調査は富士市とのつながり、今後とくに力を入れてほしいものなど5項目にわたって行ないましたが、638通の回答がありました。それでは、今回の集計結果を前回の結果と比較しながらみてみましょう。

あなたと富士市

10年以上住んでいる人が75パーセント

■富士市に住んで何年たちますか
 10年以上住んでいる人が74.9パーセント。前回の調査が78.3パーセントでしたからわずかに減少しました。地区別の特色として、吉原地区の中で、1年未満は今泉だけで5.0パーセント。また、1年〜3年が6.9パーセント、4年〜6年が8.9パーセント、7年〜9年が14.9パーセント、10年以上が64.3パーセントと前回の結果にくらべ各年代に平均しています。
 これは、今泉に広見町などの新しい住宅地を含んでいるためと思われます。
 富士地区の場合、田子浦地域で1年〜3年が12.3パーセント、4年〜6年が14.3パーセントと多くなっているのは、この地域にある会社の寮の影響が大きく現われています。
- 図表あり -


住み続けたい人が70パーセントを占める

■これからも富士市に住んでいたいと思いますか 
 住み続けたいと答えた人は69.6パーセントの444人。前回調査より3.4パーセント減少し、移りたい、わからない人がすこし増えました。
 移りたい、わからないと答えた人は、富士市に住んでからの年数が比較的短かい人たちで、若い年代の勤め人や主婦に多くみられました。なお自営業や農林業に従事する人は、簡単に移住できないこともあって、住み続けたいが約90%もありました。
 移りたい理由として、環境が悪いから、暮らしにくいから、が圧倒的に多く全体の約80パーセントを占めています。前回に比べ暮らしにくいが大幅に増えましたが、理由としては物価高、交通の便、住宅難などが考えられます。このほか家庭の事情が6.3パーセント、仕事のため5.3パーセント、子どもの教育のため2.7パーセントなどとなっています。

日ごろのくらし

相変わらず多い公害に対する不満

■あなたの住んでいる地区で不満に思っていることがありますか
 住みごこちに対してなんらかの不満を持っている人は77.6パーセント。前回は78パーセントなのでほとんど同じで、4人中3人が不満を訴えています。地区別では富士78.6パーセント、鷹岡77.6パーセント、吉原77パーセントの順となっています。
 不満の理由としては、前回と同じように、いやなにおいがするが一番多く14パーセント(前回は12.1パーセント)、騒音が多い9.7パーセント(8.2パーセント)、蚊やハエが多い8.9パーセント(8.8パーセント)川がきたない6.7パーセント(8.4パーセント)、ばい煙(スス)が多い5.7パーセント(7.7パーセント)などの順になっています。
 前回の調査と同じように公害問題に対する不満が多く、公害によって何らかの被害を受けていることがわかります。反面、川がきたない、ばい煙(スス)が多いが減っていることは、水質汚濁・大気汚染の公害対策がじょじょに成果を上げていることを反映しています。
 地区別では吉原と富士は前回と同じように、いやなにおいがする、騒音が多い、蚊やハエが多いが上位を占めています。しかし、鷹岡地区の場合、交通の便が悪い9.9パーセント、学校が遠い、買物が不便8.2パーセントが上位を占めています。
 このほか、大渕、岩松、田子浦も鷹岡地区と同じように買物の不便なことや交通の便の悪さを訴えています。
- 図表あり -
- 写真あり -
( 写真説明 ) 公害による環境破かいに不満が


多い子どもの遊び場に対する要望

■あなたが住んでいる地区で施設がないため日ごろ不便を感じていますか
 公共施設に対する不満は、前回の調査と変わらず72.1パーセントに当たる460人が持っています。地区別には鷹岡が76.3パーセント(前回83.8パーセント)、吉原72.2パーセント(67.5パーセント)、富士70.3パーセント(76.4パーセント)と前回にくらべ今回は各地区とも平均しています。
 不便を感じている施設については、前回の順位とほぼ同じです。順位は子どもの遊び場13.6パーセント(前回12.7パーセント)、病院11.3パーセント(10パーセント)防犯灯9.1パーセント(8.2パーセント)、公園8パーセント(8.1パーセント)、下水道7.8パーセント(7.7パーセント)、駐車場7パーセント(6.2パーセント)、ポスト6.0パーセント(6.1パーセント)などとなっています。なかでも病院については、公立病院が市内にひとつであることから、救急医療体制の不備が切実な問題として訴えられています。今後、人口はますます多くなるので、医療問題は施設の充実とともに大きな問題として、検討しなければなりません。
- 図表あり -

とくに力を入れてほしいもの

医療施設、福祉事業に対する要望が

■これから市役所がとくに力を入れて実施してほしいものは

 前回と同じように公害をなくすが圧倒的に多く第1位で20.4パーセント。次いで、医療機関の充実をはかる11.2パーセント、社会福祉事業に力を入れる8.3パーセント、下水道事業にカを入れる7.8パーセント、公園と緑地をふやす7.7パーセント、交通事故を防ぐ7パーセント、道路をよくする6.5パーセントなどとなっています。
 公害対策についての要望は地域別にみても全部の地域で1位を占めています。
 前回、交通事故を防ぐ、道路をよくするが2位と3位でしたが、今回は6位と7位に下がり、医療機関を充実する、社会福祉事業にカを入れる、がかわりに上位に出てきました。
 このほか、下水道事業に力を入れる、公園と緑地をふやすなど都市環境の整備も多く住みやすい近代都市づくりに市民の強い願いがあります。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 医療施設の充実を望む声が…

市役所への苦情

市政に対する不満は前回を下回る

■最近1年間に市役所へ投書したいような不満がありましたか

 1年間に市役所に対する不満があった人は、前回調査の42.8パーセントを下回る38.9パーセントでした。 
 不満のあった人がどのような手段をとったかをみると、前回調査と同じように何もしなかった人が40パーセントを越しています。また、前回調査に比べ直接市役所へ投書や電話をした人は増えましたが、市民相談室へ行ったり、市議会議員に話した人は減りました。
 何もしなかった人が118人。理由としては、いってもだめだと思ったから54パーセント(前回43.8パーセント)、市も当然知っていると思ったから21.4パーセント(26.9パーセント)めんどうだから9.5パーセント(15.5パーセント)、どうしたらよいか知らなかった6.4パーセント(8.7パーセント)などとなっています。
- 図表あり -
添付ファイル
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