【広報ふじ昭和48年】学園ひろば
日本の花“富士ざくら”
大渕第一小6年 鈴木計守
- 写真あり -
おまえは、日本を代表する花だ。おまえは富士のうまれだ。だから、第一に富士を代表する。
富士ざくらはいまぼくの住んでいる大渕2丁目には1かしょにしかない。あるといっても幹の太さが親指ぐらいだ。それじゃあかっこわるい。日本を代表する花だったら、もっと太くたくましくどうどうとしたかっこのよい木であってほしい。今工場で出すけむりや車のはいきガス。いままできれいだった空気もこの公害のせいできたなくなり、ほかの草花もかれていく。おまえのなかまのへったのもそのせいかもしれない。
おまえはかわいそうだ。おまえだっていきているのだ。人間とおなじだ。
富士ざくらはきれいだ。奈良県にある「吉野ざくらのきれいさなんかに、負けるなよ。」とぼくはおうえんしたい。おまえらをぼくはまだかぞえるほどしか見たことがない。ぼくはそれでも幸せだ。都会の子どもたちは、1回も見たことがないという子が多いだろう。それは、それほど、おまえのなかまの数が、すくなくなったということだ。それに地元の人でも富士ざくらを知っている人も、もう少くなっている。おまえもきっと、悲しんでいるだろう。おまえのゆめは、きっと、「もっとなかまをふやしたい。」と思っているだろう。いまの人はそれをぎゃくにしてしまっているのだ。
ぼくのうちにも1本さくらの木があるぼくは、学校にきて、先生に富士ざくらの話をきいた。そのとき、ぼくはうちのさくらが、富士ざくらだったらいいなあと思った。うちに帰ってきいてみると「これは、吉野ざくらだよ。」といった。ぼくはがっかりした。ぼくはどうしたらふやせるかを考えた。それは日本中の富士ざくらを集めてきれいな空気のぼくの家にうえてていねいに育てる。もし、うちのさくらが富士ざくらだったら大渕に富士ざくらの見られるところがふえるんだ。
この富士ざくらは、昔はたくさんあっただろう。富士ざくらよ、いつまでもこの日本にのこっているだぞ。「日本の花よ。」とぼくはさけぶ。
防火作文コンクール
小中学校から100点の応募
春の火災予防運動期間中に防火作文を募集しましたが、小中学生の皆さんからたくさんの応募がありました。応募作品は、小学校の部が72点、中学校の部が28点で、それぞれの入選者に賞状と記念品が贈られました。なお、協会長賞以上の入選者は次のとおりです。
・市長賞 斉藤若葉(今泉小)漆畑哉栄(吉原第三中)
・議長賞 笠井誠一(吉原小)渡辺妙子(富士中)
・教育長賞 河野美矢子(富士第一小)井出真由美(鷹岡中)
・消防長賞 秋山優子(東小)鈴木早苗(吉原第一中)
・協会長賞 松浦久美子(伝法小)布川和俊(吉原小)服部晴義(原田小)篠田鉄也(原田小)木川啓子(吉原二中)
“丘小が開校”市内の小学校は20校に
4月から厚原東に丘小学校が開校しました。これで市内の小学校は20校となりましたが、丘小学校は生徒数が504人(男274人、女230人)と学校の中では生徒が少ないほうです。
- 写真あり -
わたしはものしりはかせです
もっとも住みよい気候は……
“静岡県は気候がいいから人間がのんびりしている”なんてよく聞くけど、気候がいいとはどんなことだろうね。
1年を通して晴れの日が多く、年間の平均温度が18度前後、湿度が70パーセント前後で人が生活しやすい気候をいうんだよ。静岡県もかなりいい気候なんだけど、全国でもっとも理想に近いのは宮崎県や鹿児島県なんだよ。富士市の46年の平均温度と平均湿度は、16.2度、73.3パーセントと比較的理想に近く、昭和18年から30年間の平均温度は15.8度なんだよ。
ところで、全国で一番気温が高かった記録をもつのは山形県で、昭和8年7月25日に40.8度を記録しているんだよ。最高気温が東北だなんて意外だね。 一番低い記録をもつのは北海道の旭川市で、明治35年1月25日に-41.0度を記録しているんだよ。-41度といわれてもどのくらい寒いのかピンとこないけど、水をまいたりすればすぐ凍ってしまう気温だろうね。そこへいくと富士市で一番高かったのは昭和37年8月18日の35.5度、一番低かったのは翌年2月3日の-8.5度だから、静岡県は住みよいといわれるわけだね。
添付ファイル
※PDFを初めてご覧になる方は、ソフト(Adobe Reader)のダウンロードが必要です。
「Get Adobe Reader」のボタンをクリックし、説明に従いAdobe Readerをダウンロードして下さい。
広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp