【広報ふじ昭和48年】ゼンソク治療の専門病院を紹介して
私の家には3才と5才の女児がおり2人とも「ゼンソク」気味です。1か月の治療代は5,000円から1万円かかります。私の家の子どもは、近所の子どもよりすこしからだが弱いかも知れません。然し近所の子どもの3人に2人は同じような状態です。言葉を換えれば特に丈夫で無い子は「ゼンソク持ち」です。特にからだの弱い子はそのために昼間も部屋に引きこもる状態です。これではよけい体力が弱くなり、病気も悪くなるばかりです。富士市の大気汚染について今さら申し上げるまでもありませんので省略します。そこでお願いです。すこしぐらいお金がかかってもかまいません。完全に治す事の出来る病院を紹介して下さい。夜な夜な「セキ」に苦しむ我が子を見るのは、親としてこれ以上苦しい事は有りません。(横割1・主婦)
市立富士中央病院でも治療、検査を
昔は、ゼソソクが3才から5才くらいまでに起り、大きくなるにしたがって治ると言われていました。しかし、最近は小学校高学年になってから起るなど、医学的にも割りきれないものがあります。
ゼンソクが起きる原因は、第1にかかりやすい素質というものを無視できません。この素質の中でもアレルギー体質というものが、大部分を占めています。
原因についての研究は相当進んでいますが、残念ながらきめ手がないと言われています。しかし、症状とアレルゲンとは深い関係があるので、まず患者はアレルゲン検査を受けることが必要です。
近くの検査機関としては、富士市立中央病院、共立蒲原病院、日赤静岡病院などがあります。また、専門病院としては国立小児病院二宮分院(神奈川県中郡二宮町)、国立相模原病院(神奈川県相模原市上鶴間)、同愛記念病院(東京都墨田区横綱町)などがあります。
一度検査を受け、医師に相談して見てはいかがですか。また、小児科専門医院で診てもらうのもひとつの方法かと思います。
富士市立中央病院の場合は、昨年12月から毎月第1、第3金曜日に国立小児病院からアレルギー科の専門の先生が来院して、アレルゲン検査などを行なっています。診察は午前9時からで、午前中に外来診察と治療、午後はアレルゲン検査を行なっています。しかし、多くの患者がいるため、診察は予約制を取っています。初めて診察を受ける場合は、2〜3日前に必ず小児科の一般外来を受けていただきます。
市外へ通院していたのが近くなりおお助かり
この日アレルギー検査を受けていた小学校5年生の男の子の母親は「5年前に県外から十兵衛に引っ越してきて、2か月くらいでゼンソクの発作が起った。それまでは病気もしないで、元気だった子どもが急に発作を起し、最初は原因がわからず途方にくれました。
市の医療救済制度もー番はじめに認定され、これまで、静岡や相模原の病院まで通って治療を受けていた。しかし、昨年から中央病院でもゼンソクの治療を受けられるようになりほんとによかった。
治療を受け薬をもらうようになってからはだいぶよくなり、3時間ぐらい続いた発作もすぐにおさまるようになった。まだ低気圧が近づくと、ときどき発作が起きるので、早く完全に治してやりたい。」と訴えていました。
ぜんそくとは…
ゼソソクの治療には、減感作療法、細菌ワクチン、インタール療法などいろいろありますが、一番大切なことは、親や回りの人の理解と本人の努力です。どんな病気でも言えることですが、この気持がなくて病気を克服する道はひらけません。
ゼソソク発作とは、気管支をとりまいている平滑筋という筋肉がけいれんを起こしたり、気管支内の粘膜がはれて、肺の中の空気の通りが悪くなり、ヒューヒューと笛のような昔を出して息苦しくなってくる呼吸困難な状態です。これをくり返しておこす病気がゼンソクです。発作の程度とおこす間隔によって、この病気の重さが分けられます。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 毎月第1、第3金曜日に中央病院でアレルゲン検査が
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