富士山の乱開発を防ぎ自然環境を保護するため、昨年6月、富士市をはじめ富士宮市、御殿場市、裾野市、小山町の4市1町で「富士山の自然と環境を守る会」の準備会を結成しました。その後、数回にわたり各市の現状、今後の対策などが話し合われ、2月16日に正式発足し、裾野市の岩崎市長が会長に選ばれました。
富士山を守る会は、かけがえのない自然と環境を守るため、各市の情報交換はもとより情報収集、調査研究、関係省庁や関係者との話し合いなどを行なっていきます。
会の基本的な方針は次のとおりです。富士山は日本の象徴であり、世界に誇るかけがえのないものです。しかし、山麓地帯は無計画、無秩序な開発が押しよせつつあります。環境破壊の波を阻止するため、行動と実践を他に先がけて行なう決意を「富士山の自然と環境を守る会」の名において表明しました。
この決意を踏まえ、次のことを進めていきます。
■農林業施業者の保護育成をはかる行財政施策の推進、山麓地域の崩壊を引き起す土地転売の抑制と資産の保有保全を呼びかける。
■ゴルフ場、レジャー施設など現在の大規模施設の拡大や今後の開発行為などは、自然の保護と環境保全をはかることを基本条件とし、それぞれの自治体独創の審査、指導基準によって厳しく対処する。
■中部圏やその他の開発計画の実施にあたっては、地域住民の意志が反映されるよう働きかける。
■富士保全法(仮称)静岡県自然環境保全条例(仮称)など、いずれも関係地域自治体の意志に合うよう働きかける。
■富土山をとりまく自然の保護や自然環境の保全などの環境問題解決を住民と一体になって進める。
■富士山の自然環境保全については、自治体の区域にとらわれず、富士山麓全域の共通課題として働きかける。
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