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【広報ふじ昭和48年】イオウ酸化物測定結果

今泉小周辺に高濃度汚染が

今泉小と伝法小で常時監視はじめる  
  
 昨年1年間のイオウ酸化物測定結果がこのほどまとまりましたので、お知らせいたします。
 測定は富士保健所をはじめ元吉原中学校など9か所の基準測定点と、西国窪公会堂、富士第二小学校の2か所の移動測定点で行なっています。固定局が7か所から9か所に増えたのは、煙源改善等により濃度変化に対応させるため10月から伝法小学校と今泉小学校をテレメーターに接続して常時観測できる固定局にしたものです。測定期間が短いため下の表には掲載してありません。
 この結果7か所の固定局では、環境基準に定めた4項目を元吉原中学校をのぞく全測点で達成しました。元吉原中学校も「1日平均が0.05PPm以下の日数が70パーセント以上」の項目を残すだけとなりました。
 10月から常時観測をはじめた伝法小と今泉小は、それまでは移動測点として観測を行なっていました。伝法小は昭和46年7月、今泉小は昨年の7月からで、短期間のため簡単に結論は出ませんが、環境基準と比較してみました。この結果、今泉小では環境基準の0.05PPm(1時間値の期間平均)を上回る0.056PPmが記録されました。また、1日平均0.05PPm以下の日数では、2測点とも迎撃の70パーセント以上を大きく下回っていました。ほかの2条件はいずれも環境基準を満たしています。


伝法地区には季節の変化が

 しかし、伝法小で1時間値の期間平均は0.045PPmで満たしているものの4月から8月にかけて、高濃度が出現しており、季節的変化が見られました。今泉小は半年間の測定で常に環境基準を上回る高濃度が測定されていますが、季節的変化がなく、周辺工場の影響が大きいと思われます。特に半径300メートル以内に20工場があり、煙突は30メートルくらいで、拡散されにくい点などが高濃度出現の原因となっているものと思われます。伝法小、今泉小の測定は今後とも引き続き行ない、汚染原因などを明らかにし、汚染原因となっている工場をには環境基準達成とともに昭和50年目標の0.03PPm達成のための行政指導を行ないます。
 なお、移動局の西国窪公会堂、富士第二小学校では高濃度出現は見られませんでした。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 自動記録計によるイオウ酸化物の測定結果
( 図表説明 ) 46.1〜46.12と47.1〜47.12
添付ファイル
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