日ごろ私たちは、市役所にいろいろな希望もし、苦情もいう事があります。そのつど、いつも感じる事は、態度が親切でないという事です。終戦後「公僕」という言葉が、よく使われるようになり、住民には心良い感触を与えたものであります。
市役所職員の現在の態度は、希望や苦情をいう者を敵視し、自分たちの意見や計画をすこしも変更することがないように見受けられます。それは、かたくなで住民の意見を取り入れることは、自分たちのプライドに傷つくとまで考えているむきが察せられます。時には、こちらが何も言わない前から−何の要件について意見をいおうとしているかも知らないで−突然にかみついてくる職員もあります。
役所が住民の意見を聞く会やアンケートを取っているのを私は知っています。しかし、日ごろ住民の意見や苦情の中の正しいものは、積極的にくみ入れていくことがない限り、おざなりな形式的企画となってしまいます。
私どもの真にのぞんでいるのは、住民に対する親切な態度であり、意見を取り上げようとする生きた役所の活動です。その一環として、私はどこかの市でやっているような「すぐやる課」の新設を要望します。ここでは、住民のむりな要望にも、時に耳をかたむけると聞きました。もっとも市役所全体が「すぐやる市役所」にならなければいけないと思うが……。(河内鉄夫・富士町)