昭和44年10月から47年9月までの3年間のイオウ酸化物測定結果がまとまりましたので、お知らせします。
測定結果を見ると、これまで汚染濃度が最も高かった元吉原中学校の0.068PPmが0.045PPm、富士保健所の0.067PPmが0.041PPmと全体的に減少しています。また、年間平均の1時間0.05PPm以下の環境基準についてもすべての測点で適合しています。
月平均値の最高は、昭和44年に富士保健所と元吉原中学で0.104PPmという驚異的な高濃度を記録しました。しかし本年の月平均最高は、吉原第三中学の9月0.052PPmで、他の測点については月平均においてすべて0.05PPm以下となっています。
また、富士市の特性である24時間操業は、昼夜をとわず汚染物質を排出しているので、1日平均0.05PPm以下の日数が70パーセント以上という基準の達成を困難にしています。しかし昭和44年には大渕中学を除くすべての測定点で、基準を上回っていましたが、本年9月までの結果では元吉原中学と吉原第三中学を除くすべての測点で、基準を達成しました。
昭和46年からの気象現象は、比較的良く、拡散希釈の効果があったものと思われますが、気象条件によっては、まだまだ高濃度が現われます。なお、汚染分布は常に変化しているものと思われるので今泉小学校、伝法小学校に基準観測局を増設し、どの地域においても環境基準の適合をはかるように適切な行政指導を行なっています。
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( 図表説明 ) 自動記録計によるイオウ酸化物測定(44.10〜47.9)
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