さきごろ県営富士団地を見学しましたが、丸火の自然公園、新設の社会福祉センターなどに近接しており、環境に恵まれた大変すばらしい場所であり、有望な事業計画と思います。
住宅問題は、重要施策として市政の「おおすじ」に計画されていると聞きます。なかでも老人の住宅問題は、社会的な世論として大いに論議されています。
最近は核家族ともいわれ、とかく老人は同一世帯にありながら子どもと同居できず、老人ホームやその他の場所に別居するケースが増加しつつあります。そこで、公営住宅の設計の中に老人部屋を併用するか、あるいは1階の団地住宅には老人のいる家庭を優先的に割り当てるなど、社会福祉を中心とした施策を実施してほしいと思います。
近代医学の進歩は目指ましいもので、人間の平均寿命は著るしく延びています。したがって、高年令層はしだいに増加し、職業に従事する老人も多くなり産業活動も活発になりつつあります。
これに伴い、社会保障および精神的安住、生きがいある社会生活が必要となります。明るい住みよい町づくりのための環境整備とともに、住宅問題にひとつの方向を示すべきであると考えます。 (織茂光夫・浦町)
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