コイの稚魚を8月25日、田宿川や上堀など8河川に12,000尾放流しましたが、ほとんどの河川で順調に育っています。そこで、引き続き第2回目の放流を10月23日、凡夫川や沼川など7河川と増川東の池で行ないました。コイの稚魚は、前回より2,000尾多い14,000尾を放流しました。
これまで、放流したコイの稚魚のせい息、発育状況などは定期的に観察していますが、さきごろ今泉小学校の子どもたちによって、田宿川に放流したコイは元気に育っているのが確認されました。
しかし、小潤井川では9月27日と10月2日の2回にわたって、コイやフナ、ドジョウが大量に死にました。原因は工場から排水された工業用洗剤が影響していると思われます。せっかく魚が住みついた河川に、悪水を流し大量に魚を死なせては、いつまでたっても昔のような川を取りもどすことはできません。
市もこれまで以上に河川監視を行なっていきますが、市民みなさんも魚の死んでいるのを見つけたり、異常事態を発見したらただちに河川課、公害課、社会教育課へご連絡ください。なお、魚の死んだ原因を調べるには、次のようなことが必要ですのでご協力ください。
■発生時刻の確認
工場など操業終了時に、それまで工場内にためていた廃液などを一度に放出したりするので、どの工場が悪水を流したか決め手になります。
■採水
水を分析するには、3リットル以上の水が必要です。1升ビンなら2〜3本、ビールビンなら4〜5本です。採水した水にはほかの雑物が入らないようにしておかなければなりません。
■死んだ魚の採集
死んだ魚は、できるだけ早く1キログラム以上採集し、冷蔵庫などに入れて同じ状態を保つことが大切です。
■現場の観察
周囲の状況を観察しなければなりません。上流に目を向け、水の濁り、死んだ魚の種類、大小、だいたいの尾数、魚の苦しんでいる状況などを観察します。どんな小さなことでも原因追求の手がかりになります。