社会や生活のしくみが複雑になると市役所の仕事のしかたもそのペ−スに合せなくてはなりません。このため、昭和43年に電子計算機(コンピューター)を導入して、それまで手作業で行なっていた税金や水道の料金計算を電子計算機で処理するようになりました。その後、公害対策の一環として排煙の拡散計算、住民基本台帳制度移行のため住民コードの作定など4年間に、事務計算だけでなく高度の技術計算まで要求されるようになりました。
このため、これまで使用していた電子計算機では、処理能力が限界となり、これ以上事務処理ができなくなりました。また、事務用の計算機のため、公害問題などの技術計算は思うようにできませんでした。
そこで、これらの事務量に対処し、処理のスピード化をはかるため、新しい計算機への更新を行ないました。切り変え作業も9月中に終り、10月2日渡辺市長が始動ボタンを押して、新しい計算機で処理をはじめました。
これまでの計算機では、ひとつの仕事をしていると、その仕事が終ってからでないと次の仕事にかかることができませんでした。しかし、今度はいくつもの仕事を同時に行なうことができるようになり、事務処理のスピード化は十分はかられています。
なお、電子計算機は計算だけの仕事をするのではなく、行政の頭脳でなければなりません。情報化社会の中で、住民福祉に役立つ情報を提供するなど、これからの幅広い利用が期待されています。
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( 写真説明 ) 10月2日から運転をはじめたTOSBAC-5100モデル30中型コンピューター