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【広報ふじ昭和47年】環境監視測定車

大気汚染を移動して測定

 大気の汚れをきめ細かに調査する「環境監視測定車」を購入しました。購入費は車体や測定機など全額で2,300万円。すでに設置したテレメーターの測定点以外の地域を巡回して測定し、市内の汚染濃度分布を解析して、発生源に対して厳しい指導をしていきます。
きめ細かに汚染分布を調査します

 富士市の環境は、工業の操業に伴って発生するものや、自動車排ガスなどのように人間活動によって発生するものなどいろいろな汚染物質によって破壊されています。これらの汚染物質から市民の健康を保護し、住みよい町づくりを行なうため、市は43年から大気汚染の測定体制を確立しました。
 45年からはテレメーターシステムによる常時監視をはじめましたが、複雑多様化する公害問題を解決するには、それだけで十分とはいえません。気象条件や地形によって、思わぬ地域の環境が破壊されるため、もっときめ細かな監視体制が必要になってきました。
 そこで、汚染分布をきめ細かにより適格に調べ、適切な行政指導を実施していくために移動測定車「環境監視測定車」を購入しました。
 市内の環境は、亜硫酸ガスだけではなく、いろいろな物質によって汚染されています。したがって、測定車は各種の汚染物質を同時に測定するとともに、気象条件も観測します。測定された結果は、基準測定の資料となり、小型コンピューターで計算され、分析されます。
 こうして、いままで以上に汚染状況が調べられますので、発生源を厳しく追求するとともに、適切な行政指導を行なっていくことができます。
 なお、測定車が本格的に働きだすのは10月中旬からで、テレメーターの測定点や移動測定点以外の地域を、できるだけこまかに調査していく計画です。各地域へ測定に出かけるときは、仕事に支障のないかぎり、みなさんにも測定車をご覧いただきたいと思います。
コンピューターで結果をすぐに分析

 測定車は70人乗りの大型バスを改造したもので、亜硫酸ガス、浮遊粉じん、一酸化炭素、一酸化窒素、二酸化窒素、炭化水素、オキシダント、風向、風速の9項目を同時に調べることができます。また、小型コンピューターも登載されており、各測定機のデーターが1時間ごとに打出され、その場で結果を知ることができます。
 さらに煙道中亜硫酸ガス測定装置、煙道中ばいじん測定装置もつまれていますので、必要によって発生源施設の立ち入り調査も行ないます。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 亜硫酸ガスなど9種類の測定機を登載
( 写真説明 ) 10月中旬から本格的に稼動する測定車
添付ファイル
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