先頃、日本人の平均寿命の延び率が発表になりました。それと同時に、ただ延命を喜んでばかりいられない、幾多の老人問題も提起しています。
老人への一里塚は、だれしも同じで貧富や身分の差はありません。静かな余生を送りたいと願わない人はいないはずです。けれど、現実は富める人は裕者なり貧しき人は老骨にムチ打っての生活との戦い、そこには人生最終コース千差万別の人生ドラマがあって当然かと思います。といって、社会の暖かい手を待っているお気の毒な老人に何もしてやらないのではこまります。富士市でも老人対策には力を入れていると聞きましたが、まだまだという感じがします。
つい先日、新聞の家庭欄にボランティア精神についてのアレコレが載っており大変興味深く読みました。人間愛、社会愛、その奥深い愛のテーマは避けるにままならぬ、人間らしさへの永遠の迷路のようです。ボランティア…イコール…使用もできない古着の山とおしきせの愛、それだけでは解決がむずかしい、と結んでありました。
ホームヘルパーも身分の保障を定め、プロとして働いてもらう場合には、もっと活用できる道も多かろうと思います。それには、やはり行政との密着がなくてはむづかしい事でしょう。もしそんな道が開けるような時が来たならば、私も率先して努力してみたいと思います。
北から南から、いろいろな人が集まる我が市の老人福祉対策または計画など、市長さんの英断をお願いします。 (竹内幸子・厚原中)
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