5月1日現在で行なった商業統計調査の結果が、このほどまとまりました。この調査は通産省が、2年に1度行なうもので商業活動を営む卸売、小売りなど全商店についてその分布状況、商品の流通状況販売活動などを調べます。前回は昭和45年に実施しました。
商業は製造業のように、不況の影響はあまり受けなく、年間販売額は1,205億円(45年945億円)と1,000億円の大台をついに突破し、前回の調査より260億円も増加しました。このように富士市の商業は着実に発展していますが、県下の5大市に比べ、販売額、商店数などはまだ相当の差があります。
県下の販売額上位5市(単位万円)
商店数 従業者数 年間販売額
浜松市 9,909 45,113 54,711,392
静岡市 10,093 50,952 50,386,198
清水市 5,766 22,339 28,063,425
沼津市 5,116 24,953 22,770,657
富士市 3,706 14,716 12,050,654
県総計 71,048 279,525 241,197,425
商店数は3,706店で、このうち飲食料品小売業が1,160店で全体の31.3パーセント、次いで飲食店813店、織物衣服、身の廻り小売業368店などが主なものです。なかでも飲食店が前回の調査より103店も増加しています。
従業者数は14,716人で、小売業11,566人、卸売業3,150人です。
小売業のうち飲食料品小売業が3,518人、飲食店2,390人で約半数を占めています。
年間販売額は1,205億654万円で、このうち卸売業が596億6,942万円、小売業は608億3,712万円となっています。これまでの調査では常に卸売業が小売業を上回っていましたが、今回の調査では小売業の売上げが伸び、ついに卸売業を上回りました。
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( 写真説明 ) 着実な伸びを示す商業活動