毎日の生活に買物は欠かすことのできないものです。
牛肉100グラムで120円。今日は安かったとか、高かったとか、毎日の買物に苦労されていると思います。
ところが、食品などを買って家に帰ってから目方を計る人はほとんどいないと思います。値引をしてもらっても量が少なければ、安い買物をしたのか、高い買物をしたのかわかりませんね……。
そこで、富士駅北地区の婦人生活学級の計量モニター20人は、試し買いによる量目調査を行ないました。調査は食料品と洗剤の22品目を対象にし正味量表記商品とはかり売り商品の目方が正しいかどうか、また前回と比べて物価はどうであるかについて調べました。
正量の基準は、誤差プラス4パーセントから、マイナス2パーセントのものを正量に、不足はマイナス2パーセントを超えるもの、過量は4パーセントを超えるものとしています。
正味量表記商品(袋容器に密封され、内容量が表記されていない商品)は、全体の20パーセントが、量が多いか少ないかでした。量が正確であったのは、食肉、魚貝卵などの9商品でした。量が少なかったものは菓子、豆類、水産加工品、野菜でいずれも20パーセント以上の不足でした。特に悪かったのは野菜で39.3パーセントの不足でした。これは長い時間店頭にあったため目方が減ったのだと思われます。
はかり売り商品は、全体の約27パーセントが量が多かったり少なかったりでした。量が正確なのは3商品で、15パーセント以上の不足は9商品もありました。特に悪かったのはお茶とバター、チーズ類でした。
前回(昭和45年7月〜9月まで)と今回の物価を比べると、全商品100グラムあたりの値段は平均11.1パーセント高くなっています。
1年に1割以上も値段が高くなっているということは、家計を預かる主婦にとってたいへんなことですね。品物によってはかり売り商品の方が得なもの、正味量表記品が得なものがあります。不用な買物みえ買などしないで、より上手な買物をするようにしましょう。
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