児童を公害から守るため、昨年に続き今年も「緑の学校」を実施すると聞きました。健康を守るため、ついにそこまでやらなけれはならないのかと考えると、不思議に思います。
それならば、乳児や幼児はどうなるのか。1年中市内を離れることのできない多くの市民は公害で倒れてしまうのか。また、1年365日のうち、わずか2日、3日の集団脱出に何の意味があるというのだろう、2泊3日の緑の学校で残る362の健康が保証されるでしようか。
どれひとつをとってみても納得できません。ただ、いたずらに世間に対して、公害、公害とさわぎたてているようなものだと思います。これが個人の問題であったなら話は別です。夏休みや連休などを利用して、自然と親しみ身心のせんたくをする、大いに結構なことです。しかし、公の場である学校が、公害から児童を守るという大義名分をふりかざし、出かけていく、たしかにもっともらしくきこえます。
それほど、富士市の空気が汚れ、集団脱出しなけれは健康を守れないなら、すこしでも早く公害発生源をなくして、きれいな空気を取りもどす方が、もっと大きな効果があるのではないでしょうか。 (吉原1・石川仁)