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【広報ふじ昭和47年】30万トンのヘドロ処理

田子の浦港のヘドロ処理が、4月5日からはじまりました。1日18時間の作業で、8万トンを港から富士川河川敷の処理場まで送り、5月下旬までに30万トンを処理します。
- 写真あり -

作業は5月下旬まで実施

 昨年の調査によると田子の浦港には、120万トンのヘドロが堆積していると推定されています。このヘドロから、硫化水素ガスが発生したり、PCB(ポリ塩化ビフェニール)が検出されるなど、このまま放置しておくと生活環境がおびやかされ、さらに港の機能も低下してしまいます。そこで、地域環境保全と魚類の保護、港湾機能改善のため、ヘドロ処理を昨年に続き行なうことになり、4月5日処理作業を開始しました。
 今回の事業は、公害防止事業費事業者負担法に基づいて行なっていますが、総事業費は5億円。このうち82パーセントにあたる4億1,000万円を企業者が負担、残りの9,000万円を県と市が負担します。
 田子の浦港に堆積している120万トンのうち4分の1にあたる30万トンを5月下旬までに処理する予定です。処理は昨年と違った陸上泥送方式で行ないます。この方法は港から富士川河川敷の脱水処理場まで鉄パイプ(直径683ミリ)を布設(延長6.5キロ)し、水分90パーセントのヘドロを4,000馬力のポンプ船で送ります。脱水処理場は、富士川河川敷の18万平方メートルを3万平方メートルずつ6つに分け、まわりを砂利でかこんで造成しました。送られてきたヘドロは中央のばつ気槽から処理池に入れられます。
 作業は、船の出入があるので、夜間重点に実施しています。午前7時から11時までの4時間、午後4時から翌朝6時までの14時間、合計18時間行ない、1日6万トンのヘドロを処理場まで送ります。
 なお、ヘドロから発生する硫化水素ガスや臭気を防止するため、消石灰や塩化第二鉄,凝集剤などを注入して、万全をはかっています。また、県・市の公害課や地元代表で公害監視班を編成して、硫化水素ガスの監視や地下水、海域監視に目を光らせています。監視は硫化水素ガスと地下水を10か所で、海域を6か所で行なっています。硫化水素ガスの場合、2か所以上で0.3Ppmが2時間継続した場合は作業を中止して安全をはかるなど、作業に万全を期しています。
- 図表あり -
( 図表説明 ) ヘドロ処理図
( 図表説明 ) 地図
- 写真あり -
( 写真説明 ) 富士川河川敷の脱水処理場
添付ファイル
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