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ぼくの住んでいる大渕は、公害もなく家のしょうめんには富士山が大きくそびえている。昔は天水だったが、今は水道もある。最近は、吉原からバスが来るようになって、交通の便がとてもよくなった。
でも、そのために、ぼくの家の横の道がゆっくり通れなくなった。ぼくがまだ小学校の1年ころはがたがた道で、友だちとめんこをして、遊ぶことができた。でも、今はめんこなどしていたら、命がいくつあってもたりないほど、交通がはげしくなっている。
それに、はさみ虫がいっぱいいる木がつぎつぎにたおされ、家がどんどんたっていく。そうなったら、かぶと虫や、はさみ虫がぼくらの大渕から1ぴきもいなくなってしまうかもしれない。自然がいっぱいある大渕に、どんどん家をたてつづけたら、今に公害がおきるかもしれない。
小さいころ、ぼくは、中野の林の中へ入って行って、まい子になりそうになりすごくこまったことや、その林の中でかぶと虫や、はさみ虫をたくさんとった思い出がある。今は、林に入っても、たちならんでいる家がたくさん見え、まい子どころではない。それに、かぶと虫がよくいた木は切りたおされ、かぶと虫がこわがって来なくなった。落合の方にある「ちょうづか」も半分切りくずされ、家がたてられるという。
交通やいろいろのものが良くなるのはいいが、もう少し自然をとっておいてほしいと思う。今は、ぼくらの大渕は歩いて遠足ができるけど、ぼくが大きくなった時は、歩いてなんかできなくなるんじゃないかと思う。これからは、もうすこしぼくらの大渕の自然をだいじにしたい。