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【広報ふじ昭和47年】もうすぐ1年生

 新入学児童のいる家庭では、4月の入学をひかえ何かと心づかいをしていることでしょう。かといって親の方が真剣になりすぎるのもかえって子供によくありません。自分のことは自分でやるように指導し、見守ってやるのも大切です。そこで入学前のしつけや心がまえについてまとめてみました。
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伸び伸びした性格に“ハイ”“イイエ”がはっきり

 新入学児童のいるご家庭では、それぞれお子さんに、入学前のしつけや心がまえを指導しているでしようが、子どもは学校の生活を知らないだけに不安をもっていることは確かです。
 よく、「そんなことをすると学校に行けませんよ」「行義が悪いと先生にしかられますよ」とおどしたりするお母さんがいますが、かえって心の重荷を増すだけです。
 怒ってばかりいると子どもはいじけてしまいますから、伸び伸びとした子どもに育ててください。
 入学までに、できるようにしておきたいことや直したいことがありますが、できなくても、直らなくても、じっくり訓練してください。
・赤ちやんことばから、子どもことばに変えることです。たとえば「ハイ」「イイエ」が、はっきりいえるようにすることです。
・学校では各自の名前を姓で呼びますから、自分の姓になれさせてください。ついでに住所や両親の名前もはっきりいえるようにしましょう。
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自分のことは自分で

 自分のことは自分でする習慣をつけることが必要です。
 日ごろから家庭の中で、子どもにできることはきちんとさせておかないと、学校で困ることが多くあります。自立心のあるこどもは、依頼心の強いこどもと比べて、学校生活も楽しく自信を持って送ることができます。
 朝きげんよく起きる。自分でねまきを着、たたむ。服を着る。歯をみがいて顔を洗う。こういうとき、つきっきりでお母さんがやかましくいってもだめです。子どもが納得し、自分から何んでも進んでやるようになるまで、目ざわりなことがあっても急がず気ながに習慣づけましょう。



病気の治療は入学前に

健康なからだで新学期を

 1年生の生活の中で大事なことは、友だちと仲よく遊ぶことです。たとえ1から100まで勘定ができたから、いろはが全部読めたからといって、だれとも遊ばずにしょんぼりしていては、かえって勉強の妨げになることさえ起こりかねません。それよりも、1年生になる子どもたちといっしょに遊ぶ機会を持つよう心がけてやることと、健康なからだにきたえることです。
 子どもは、友だちとの遊びや学校生活から「自己の主張」「他人の主張の受入れ」という、教科書からはなかなか学べない“子ども社会のルール”を自然に体得していくものです。それが人間形成のうえでもっとも大切なことではないでしょうか……。
 なお、ふだん病気らしい病気もせず、元気に遊んでいる子どもさんの中にも、目に見えない耳や鼻の病気にかかっている場合もあります。特に、最近はテレビの影響や食生活の影響で目と歯の悪いこどもが多くなっています。からだに欠陥があっては、せっかくの楽しい生括もできなくなります。それが“学校嫌い”“勉強嫌い”にもつながります。こどもが大きくなってから「この子は学校が嫌いでこまる」といっても手遅れです。
 就学前の健康診断で注意された子どもさんもいると思いますが、病気は入学前になるべく治療をすますように心がけてください。
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( 写真説明 ) 入学準備の話を熱心に開くお母さん

正しい交通ルールは家族がお手本を

 お子さんのいるご家庭で、一番心配になるのは交通事故かと思います。とくに小さなお子さんは、こわいもの知らずですから、道路や踏切に平気で飛び出してしまいます。こんなとき、自動車や列車が来れば−けがをするばかりか尊い生命まで失なうことになってしまいます。
 かわいいお子さんが交通事故でけがをしたり、生命を失なったりすることは何としても防がなければなりません。とくに、4月は毎年進入学児童の交通事故が多くなりますから、家族はもとより、運転者全員が注意しなければなりません。これまで、どこに行くにも家族と出かけていたのが、小学校に通学するようになると、ひとりで出かける機会も多くなり自然に親の目も届かなくなってしまいます。
 それでは、子どもを交通事故から守るにはどうすればよいか、もう一度考えてみましょう。
 まず、正しい交通ルールを身につけさせることです。それには、入学前にあらかじめ、子どもさんとお父さんやお母さんが、通学路などを一緒に歩いてみることです。信号のないところや横断歩道のないところはとくに注意して、くりかえし、くりかえし、習慣化するまで教えることです。また、子どもは大人のまねをしますから、買い物などに出かけたときなども正しい交通ルールを親が守ることも大切です。
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