大気汚染によって慢性気管支炎や気管支ぜんそくにかかった小学生以下の児童に医療費の支給をはじめて1年になります。医療費を支給しているのは「富士市大気汚染に係る健康被害の救済に関する条例」で定められた、大気汚染被害者認定審査会で認定された児童です。
いままでに認定された児童は199人でこのうち、3人が市外に転出しているので、現在認定されているのは196人(男123人、女73人)です。認定された児童を病名別にみると、気管支ぜんそくが186人、慢性気管支炎が10人です。
地区別では、今泉地区が47人でもっとも多く、元吉原地区23人、鷹岡地区19人、吉原地区と田子浦地区が17人、原田地区11人の順になっています。
また、年令別では中学生が4人、小学生が112人、小学生以下が80人となっています。このうち、小学生を学校別にみると、今泉小が14人、元吉原小が13人、田子浦小が12人、吉原小と広見小が10人、富士第一小と富士第二小が8人となっています。
なお、2月1日から国の医療救済制度がスタートしましたが、市の医療救済を受けた196人のうち、国の医療救済の適用を受ける人が129人います。これらの人は国の医療救済を受けるための手続きをしなければなりません。手続きをしないと、国の医療救済はもとより、市の医療救済も受けられなくなりますので、早目に手続きをすませてください。申請していただくのは市役所衛生課です。
残る67人はいままでどおり市の医療救済が継続して適用されますので、手続きをする必要はありません。