【広報ふじ昭和47年】依田原新田土地区画整理事業
市役所周辺の区画整理はじまる
新しい町づくりを進めるため、今年度から「富士都市計画依田原新田土地区画整理事業」を行ないますが、2月14日起工式を行ないました。
施行区域は89万4,988平方メートル、総事業費18億8,000万円で昭和50年度完成を目標に行ないます。
無秩序な都市開発を防ぎ新しい“核”づくりを
区画整理事業は、これから発展が期待される場所に、道路や公園、排水施設など公共施設を整備して土地の効率的な利用をはかり、安全で快適な町づくりのために行なうものです。
この点、依田原新田区画整理事業は、富士市の中心部に当る区域を整備するもので、吉原・富士・鷹岡と3つに別れた核をつなぐ重要な役割も持っています。事業は、これまで何もない場所に、新しく道路や公園などをつくるため費用はかかりますが、無秩序な都市開発を防ぎ、将来富士市が発展していくためには、やらなければならない必要な仕事です。
計画では、区域内をとおる臨港富士線(幅員50メートル)、田子浦臨港線(36メートル)、田子浦伝法線(22メートル)の主要幹線道路を中心に、事業を進めていきます。
■対象区域は約98万平方メートル
対象区域は、右図のように東が青島の旧国道から市役所の東側をぬけて吉原第一中学校まで。西は富士御殿場、南は潤井川から国道1号線まで北は弥生線にかこまれた89万4988平方メートルの広範囲になっています。区域内は、現在田畑が大部分で、宅地は全体の8.64パーセントにすぎず、450戸、1,800人が住んでいます。しかし、完成後は2,500戸、1万人収容可能な市街地に生まれかわります。
総事業費は18億8,000万円で、道路や水路の築造費、公園施設などに8億9,725万円、建物や基地の移転費に5億150万円、上下水道施設費に1億6,750万円などが主なものです。
このように、面積、事業費とも大型な新市街地造成事業は、県下にも例がないほどの大事業です。
区画整理の目的は効率的な土地利用を測ることですから、将来のことを十分考えて公共施設をつくります。そこで、事業を進めていくうえで一番重要になるのは道路整備です。このため、臨港富士線などの主要幹線道路を中心に、区画道路を碁盤の目のようにつくります。なお、主要幹線道路の築造費は、中央公園、児童公園の整備費などとあわせ9億9,950万円でまかないます。
■道路延長は現在の約24倍に
現在区域内の道路は、富士御殿場線と伝法高島線が主なもので、延道路面積は4,527平方メートルですが、完成時には約3倍の11万461平方メートルになります。すでに、区域内を8工区に別けて工事をはじめました。
区画道路は幹線道路との交差をなるべく少くし、道幅も6メートル以上取って、全部舗装します。
道路整備と併行して、宅地造成も行ないますが、3万5,200平方メートルの保留地は通路から平均10センチメートル高く盛土しておきます。また、保留地の一部を将来学校敷地として活用します。
■公園を6か所につくります
これからの町づくりに欠くことのできないもののひとつに公園があります。区域内には、中央公園と5か所の児童公園緑地がつくられます。公園の中には、休憩椅子、スベリ台やブランコなどの児童遊戯物、将来大きくなる木、花壇、芝生なども植えられます。
面積は、中央公園が一番広く4万2,000平方メートル、児童公園が平均2,000平方メートルで、合計5万2,530平方メートルと、全体の6パーセントを占めることになります。
■排水路や側溝も完備します
また、区域内の排水は、小潤井川を主幹線とし、幹線水路や道路側溝などで行ないます。それぞれの地形に合った施設をつくります。排水路は区域外の水田地帯の排水も兼ねているので、水路を改良整備して支障のないようにします。
この結果、現在と完成時では、公共用地、民有地の比率も変ります。公共用地は現在の16万457平方メートルから29万6,727平方メートルに増え、民有地は71万11平方メートルから56万3,061平方メートルに減りますが、きちんと整備するためむだがなくなり、利用価値はグッと上ります。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 依田原新田土地区画整理事業設計図
- 写真あり -
( 写真説明 ) 起工式でクワ入れをする渡辺市長=2月14日、現地で=
添付ファイル
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