【広報ふじ昭和47年】社会福祉センターの建設はじまる
お年寄り、からだの不自由な人、母子家庭など恵まれない人たちに利用していただく「社会福祉センター」の建設がはじまりました。総工費は1億600万円で、完成は47年9月の予定です。
お年寄りから身障者まで利用できる総合センター
社会福祉センターは、合併前から各市町で建設計画をたてていましたが、合併を契機に、お年寄りはもとより心身障害者も利用できる「総合福祉センター」を建設してほしいという要望が強く、今回の計画実施になったものです。
お年寄りが教養を高めたり、娯楽に利用する福祉センターは、静岡や浜松など12か所に建設されていますが、身体障害者、心身障害児、母子家庭の人たちも利用できる総合福祉センターは県下では初めて。より多くの人に利用していただく計画です。
建設する場所は、東名インターチェンジ北側の市有地で,敷地面積は3,233平方メートル。建物は鉄筋コンクリート1部2階建てで、延面積は1,301平方メートル。総工費は1億600万円。このなかには、昭和43年に老人クラブ140団体、8,000人が「みんなで楽しめる施設を…」と、100円づつ集めた募金80万円、一般の人から寄せられた善意の資金500万円も含まれています。
機能回復訓練室などの施設を設置
主な施設は、1階には112畳敷きの大広間、60人以上収容できる浴室が2か所、医務室、機能回復訓練室,運動浴室、売店など。2階には各種の相談室、和室が3室、茶室などが設けられます。なお、機能回復のための施設としては、バブラー(特殊浴室)、前腕回内回外運動器など14種の器具を備えます。
これらの施設を利用し、完成後は生活や健康、更生,就職、福祉のことなどの相談。研修、書道、華道、茶道、俳句など文化教養の向上、囲碁、将棋などのレクリエーションを実施します。
施設の利用は無料。利用の対象は60才以上のお年寄り12,000人、身体障害者1,200人、心身障害児300人、母子家庭800世帯。このほか、一般市民の利用、相談医師の依頼などの運営について協議会を設置して決めていきます。
なお、運営の開始は昭和47年9月1日の予定です。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 福祉センター案内図
添付ファイル
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