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　国民年金は会社や工場に勤める人の厚生年金、学校や役所の共済年金などいろいろな年金制度に加入していない、農業自営業、商店などで働く人を対象につくられた制度です。保険料はわずか1か月450円です。現在、国民年金該当者でまだ国民年金に加入していない人が多くみられます。満20才以上の人は必ず加入の手続きをしてください。
　なお、一般家庭の奥さんで勤めていない人も、年金に加入できますから夫婦そろって年金が受けられるように、加入をおすすめします。それでは、各種年金制度をみてみましょう。

■老令年金
　25年以上保険料を納めた人が，65才になったときから支給されます。支給額は25年納付で96,000円、40年納付で153,600円です。

■通算老令年金
　国民年金の納付期間が1年以上あって厚生年金の期間や、サラリーマンの主人と結婚期間などとあわせて25年以上あるときです。

■障害年金
　国民年金に加入してから、病気やケガなどによって身体に障害が生じたとき支給されます。支給額は1級障害で12万円、2級障害で96,000円です。

■母子・準母子年金
　母子家庭や準母子家庭（祖母と孫または姉と弟妹の世帯）になったとき支給されます。支給額は子ども1人の場合91,200円、子ども2人の場合96,000円です。

■遺児年金
　両親をなくしたとき母子年金と同じ額が子どもに支給されます。

■死亡一時金
　年金に加入して3年以上保険料を納めた人が、年金を受けずに死亡したとき支給されます。支給額は3年から10年が1万円、10年から15年が14,000円です。
　なお、将来年金が支給されるとき物価や生活水準があがって現在の年金額では安心できないと言われる方がありますが年金額や保険料の額は実情にみあうよう5年目ごとに改正されますから心配ありません。

　国民年金でも所得のある人は、将来より多くの年金が受けることができるように、所得比例制度へ加入できます。保険料は1か月350円ですから、一般の保険料450円と合せて800円納めていただきます。なお、農業者年金加入者は、所得比例制度に必ず加入しなければなりません。
　国民年金は将来の生活設計のための貯蓄です。該当者でまだ加入していない人は、すぐに手続きをしてください。
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