富士市に消防救急隊ができたのは昭和42年。それ以来、多くのひとの“生命”の危険を守ってきました。現在、2台の救急車(消防署と富士分署に各1台)を12人の隊員が2交替で、24時間勤務を行なっています。
昨年1年間に出動した回数は1,629回で1日に4.5回も出動したことになり、1,436人を運びました。今年も9月までに1,253回出動し、1,172人を病院などに運んでいます。出動要請の多かったのは交通事故と急病で、全体の70パーセントを占めていますが、とくにさいきんは急病による出動要請が多くなっています。
ところが、さいきん「何んでも救急車を…」という傾向が多く、重症者を搬送する場合に支障のあることがしばしばあります。救急業務の対象になるのは、災害による事故、公衆の出入りする場所で生じた事故で、事故者を医療機関へ運ぶことができないときです。
救急車の要請があったので急行したら事故を起した人が軽傷で、乗用車で十分に間にあうということがよくありますが救急車の使命をよく考え、乱用は絶対にやめてください。
119番をダイヤルしても名前や場所を言わない人があります。出動を要請するときは住所と名前をはっきりいうとともに、目標になる建物などを言ってください。
患者を病院から病院へ運ぶときに出動を要請する人もあります。救急車が出動するのは、原則として生命に危険があり医師の要請があるときしか転送はしませんので注意してください。また病気によっては医師を同行したはうがよいことがあります。急病のときなどは病状をくわしく知らせてください。