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【広報ふじ昭和46年】浮島に岳南排水路の終末処理場を建設

岳南排水路の終末処理場の建設計画がきまりました。田子の浦港のヘドロを根本的に解決するためには、製紙工場などからでる排水を終末処理場で処理するしかありません。このため、終末処理場の建設が強く望まれていましたが、このほど、県、市、業界と合意に達し計画を実行していくことになりました。建設予定地は、赤渕川と沼川の合流点の富士岡字丑ノ切地先で、面積は139,000平方メートル。日量80トンの処理能力の処理場を、総額116億円で、昭和48年3月までにつくる計画です。
- 図表あり -

日量80万トンの排水を処理

 “ヘドロ公害”で全国の注目を集めている田子の浦港――。地場産業の製紙工業を中心とする工場排水によって港が、川が、海が汚れ、市民生活や漁業に悪影響を与え、港の機能はマヒ寸前になっています。こうした汚れをなくす一つの方法として、昭和26年から岳南排水路の建設が進められてきました。この工事は県・市・企業が国の補助を受けて行ない、約80パーセントが完成しています。しかし、岳南排水路には終末処理場がなく、汚れた水がそのまま田子の浦港に流れこみ、製紙カスなどがたまって“ヘドロ”になっています。
 この抜本的な対策としてはなんとしても製紙カスなどを流さないことです。このため、国は田子の浦港水域に水質基準を設けました。水質基準をつくったのは、人の健康にかかわる障害を取り除く、漁業資源に対する悪影響を防ぐ、港の機能を回復する、の3点にあります。
 この目的を達成するためには、岳南排水路に終末処理場を建設することが必要です。現在、水質基準は暫定基準が指定されており、CODは47年7月1日からは120PPm以下に、48年4月1日からは90PPm以下に、49年4月1日からは60PPm以下にすることになっています。また、SSは今年7月1日から47年6月30日までは250PPm以下に、47年7月1日からは150PPm以下に、48年7月1日からは70PPm以下にすることになっています。
 *COD=公共用水域の汚れを示すもので化学的酸素要求量のこと。CODが高くなると酸素が多く消費され、動植物の生存がおびやかされます。
 *SS=水中に浮遊している水に溶けない物資、水の濁りの原因になるばかりか、ヘドロのもとになります。
終末処理場を使用するのは126工場

 岳南地区には大小約300の工場があります。このうち、製品をつくる過程で水を使う“用水型企業”は153工場です。この153工場が1日に使う水は182万トンにのぼります。しかし、大手の27工場は自家処理をしますので、処理場を使うのは126工場で、この1日の使用水量は71万トンです。
 したがって、終末処理場は日量80万トンの処理能力を備え、SS250PPm、COD150PPmの工場排水をSSは70PPm以下に、CODは60PPm以下にしていきます。処理過程は別図のとおりです。処理場の建設予定地は、赤淵川と沼川の合流する「富士岡字丑の切1,260地先」の139,000平方メートルで、建設費は116億円です。なお、処理過程でとり出されるカス(汚泥)は濃縮し、脱水してから焼きますが、亜硫酸ガス、臭気、ばい煙など2次公害については次のような対策をたてていきます。


2次公害の発生防止に万全をはかる

 亜硫酸ガスは心配ありません。処理場にたまった汚泥は、脱水しますが、第1次脱水では含水率75パーセントになります。これではまだ補助燃料が必要ですので、第2次脱水で65パーセントにしぼります。こうすれば補助燃料がなくても、自分のカロリーで十分燃えるので、亜硫酸ガスの心配はありません。
 臭気は乾燥するときや腐敗するときに発生します。そこで700度の高温で急速に熱分解させて防ぎます。さらに残る臭気はばいじん洗条で処理します。汚泥をもやすときに相当のばいじんが発生します。そこで水やアルカリ液で洗いおとす湿式スクラバーという装置をつけます。焼却した汚泥の灰は1日に約110トンくらいでます。この灰は含水率30パーセントくらいにしめらせて、公共事業などの土地造成に使用していく予定です。
 なお、処理場建設予定地の周辺は用途地域で工業地域に指定されています。この地域一帯は将来いろいろな開発が進められることが予測されますので、たんに終末処理場だけでなく、地域全体の総合開発をはかるような地域開発をはかっていきます。
工場泥水が排水管から流入
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沈砂池…スクリーンを通して大きなゴミをとる
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ポンプ…沈砂池から混合槽へ汚水をポンプアップする
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混合槽…薬品を注入してSS.CODをさげる
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かくはん池…空気によるかくはん方式
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沈でん池…40池ある沈澱池で製紙カスなどを沈澱させる→配水管から 田子浦港へ放流
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汚泥ポンプ…汚泥だけを濃縮槽へすいあげる
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汚泥濃縮槽…含水率が99〜97パーセントの汚泥を機械でかくはんして水分をとる
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汚泥貯留槽…濃縮槽で水分をとった汚泥をさらに脱水すために一時汚泥を貯留しておく
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脱水機(1次脱水)…含水率75パーセントに脱水する。消石灰5パーセント注入して汚泥をかためる
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脱水機(2次脱水)…含水率65パーセントに脱水する
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焼却炉…汚泥を焼却する 灰…30パーセント水を加えて埋立地へ搬出
添付ファイル
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