■社会福祉センターを建設
前号で教育文化向上計画のあらましをお知らせしましたので、今回は市民福祉向上計画についてお知らせいたします。市民福祉向上計画は、大きくわけると社会福祉の充実、保健衛生の向上、労働福祉の充実から構成されています。
社会福祉の充実は児童や母子福祉、老人福祉などがあげられますが、なかでも老人福祉は、今後ますます増加が予想される65歳以上のお年寄りの対策でおもなものに、今年度すでに予算計上された、社会福祉センターがあります。
社会福祉センターは、お年寄りはもとより、心身障害者(児)などにも利用していただく施設です。余暇を有効に活用していただくため、保健・娯楽などの機能を備えた総合的なセンターです。同時に老人ホームの拡充整備も行ないますが常に付きそいを必要とする老人の福祉をはかるため、特別養護老人ホームの建設をすすめます。また、身体的に自立性のある老人については養護老人ホームの拡充整備を促進して生活の安定をはかります。
このほか、医療体制を整備して疾病の早期診断治療につとめるとともに、日常生活を営むのに支障がある老人世帯には医師、看護婦の訪問診査や老人家庭奉仕員を増員してこまやかな介護指導を行ないます。
保健衛生の向上のためには、市内に限らず全国的に問題となっている医師や看護婦不足、これにつながる病床数不足などを解決しなければなりません。このため基本方向としては医療機関の整備、市立中央病院の整備、救急医療センターの建設、医療センターの誘致を行ない医療の質的水準の向上をはかります。