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【広報ふじ昭和45年】廃人や死につながる ボンド遊びやめよう

 12月になると学校も冬休みに入り、開放感などから例年青少年の非行も多くなります。富士市における青少年の非行はすこしづつ減少していますが、性犯罪、傷害、ボンド遊びなど悪質な非行は県下のトップグループにはいっています。
 なかでもボンド遊びは、2〜3年前まで都会で行なわれるように思われていましたが、市内でも昨年あたりから乱用者が補導されはじめ、昨年1年間に54人が補導され、今や県下一という不名誉な数にのぼっています。
 ボンド遊びは単に非行化するだけでなく悪質な犯罪にもつながります。また、精神障害や死亡事故にもつながる恐しい遊びです。
 一口にボンド遊びといわれるものは、シンナーや接着剤の気化ガスを吸入することですが、シンナーは、塗料や接着剤を溶かすための有機溶剤で、工業用、家庭用あわせて数百種類があります。接着剤もシンナー類が70〜75パーセント含まれ、発生するガスはシンナーと同様なものです。
 シンナーや接着剤の気化ガスを吸入すると、数分で意識障害が現われ、意識がくもり酩酊、もうろう状態となります。同時に浮上感、沈下感、しびれ感、嘔気や陶酔感などがひきおこされます。
 シンナーや接着剤はトルエンが主成分で、トルエンは外科手術に使用するエーテルの麻酔作用の約3倍もあり、クロロホルムに相当する麻酔作用があります。死亡事故をおこすのはこの作用によるもので、意識喪失がおこり、さらに進むと呼吸中枢が麻痺されて死にいたります。
 一般に1週間に1、2回の乱用でも1、2か月後には障害があらわれてきます。乱用をはじめて、1か月もすると、何もする気がなくなり、勉強や仕事が手につかなくなります。さらに進むと幻覚や幻聴が現われてきます。
  乱用の結果身体に対する影響としては心臓や内臓に障害がおこります。また造血機能障害がおこるため、貧血、白血球減少症となり、肉体的発育も阻害され、後期にはテンカンの発作がおこります。
 これらの症状をみても発育盛りの青少年が乱用すると発育機能にも悪影響を及ぼし、ついには学業を放棄しなければならなくなります。
 このように危険な遊びをほおっておくわけにはいきません。みつけたら警察や補導センター(教育委員会社会教育課内)に連絡してください。
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