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【広報ふじ昭和45年】充実するおとしより対策(低所得者)

白内症の手術は公費で、特殊ベッドもふえる

 日本人の平均寿命も男69.18歳、女74.67歳と昭和のはじめにくらぺると男が25歳、女が27歳とそれぞれ大幅に伸びています。
 現在市内には65歳以上のお年寄りは7,307人で、このうち約2,500人が仕事をしています。また、ねたきりのお年寄りは約250人いるものと思われます。
 お年寄りは一般的に病気にかかりやすく、有病率も高く病気に対しても不安を持っている人も多くいます。
 経済的なゆとりがない、近くに適当な医療機関がない、家庭事情などの理由から、健康管理に消極的になって治療の機会から遠ざかってしまいます。
 このようなお年寄りのために市では、毎年1回老人健康調査を行なうなど、老人福祉向上のための諸施策を総合的に行なっています。ここに紹介するものはねたきりの老人に貸出す特殊ベッド、老人世帯への家庭奉仕員の派遣、健康で働き口をもとめている高齢者のための職業あっせん、今年度から新しくはじまった盲老人対策などです。


白内症の対象は65歳以上の人

 盲老人対策は今年度から新しくできたもので、失明者や視覚障害者のお年寄りで手術が可能な人に、手術に必要な経費の全額を市や国などが負担するものです。
 対象は、65歳以上の老人性白内症にかかっているお年寄りで、低所得世帯です。
 白内症は、眼球の水晶体がにごる病気で、ほおっておくと失明してしまいます。しかし、軽いうちに手術をすれば、視力を十分取りもどすことができます。
 支給される軽費の範囲は、手術にかかる経費、手術前検査料、診療費 特殊眼鏡代、付添看護料、搬送費です。
高齢者に職業をあっせん

 社会福祉協議会では、市の委託を受けて公共職業安定所を通じ60歳以上の高齢者に職業あっせんを行なっています。
 現在60人のお年寄りから求職の申込みがあり、約30人が就職しています。
 しかし、求職の割に求人の申込みがまだ少なく、全員が就職することができません。事業主のみなさんどんな仕事でも求人の希望がありましたら、どんどん申込んでください。
 なお、求職の場合は所定の求職票に記入し、本人が申込んでください。


ねたきり老人に特殊ベッドを

 65歳以上のねたきり老人に、特殊ベッドの貸出しを無料で行なっています。
 いままでに5台の特殊ベッドを貸出していますが、新たに5台を来年の1月から貸出しをおこないます。
 貸出しは、1人で食事をすることができない人、便所や入浴もできないねたきりのお年寄りで、家族などの介護を常に受けている人です。
 貸出しを希望される方は、早目に申込みをしてください。
 また、特殊ベッドの購入を希望される方にはあっせんも行なっています。


家庭奉仕員を2名ふやす

 お年寄りだけで生活している世帯や、老衰、傷病で日常生活に困っている満60歳以上のお年寄りがいる低所得の家庭でお年寄りのめんどうを十分見ることができない場合に、週2回奉仕員を派遣して無料でお世話をしています。
 現在は奉仕員4人で1人が5世帯の世話をしていますが、来年の1月から2名ふやします。私の所にもきてほしいと希望される方は早目に申込んでください。
 家庭奉仕員は、食事の世話、身の回りの世話、掃除などの家事や身の上相談などを受けます。
 なお、福祉の仕事に関心をもっていてお年寄りの世話を希望される方は申込んでください。
*いずれの申込みも市民部福祉事務所で受付けています。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 特殊ベッドはねながら食事もできます
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