【広報ふじ昭和45年】秋の火災予防運動
秋の火災予防運動が11月20日から12月2日まで行なわれます。運動は、これから冬場にかけて石油ストープや、電気ゴタツなど暖房器具の使用にともなって火災が多く発生するため、防火意識の向上と火災の発生を予防するために行なわれるもので、「あぶない消し忘れ、切り忘れ」を統一標語に進められます。
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寝るまえの火の元点検
秋の全国火災予防運動が11月20日から12月2日まで行なわれます。
火災の原因は90パーセントが不注意によるもので、ひとたび発生すれば、尊い生命や財産をいっしゅんのうちに灰にしてしまいます。しかし、大部分の火災が不注意から起っているので、日頃の注意さえおこたらなければ、未然に防ぐことができるわけです。
これから冬場にかけて、電気コタツや石油ストーブなど暖房器具を使う時期になるので、いままで以上に注意が必要になります。
そこで秋の火炎予防運動では、わが家の防火総点検、たばこの投げ捨てと寝たばこの防止、暖房器具の正しい使い方など指導を行なっていきます。
ちなみに昨年1年間に市内で発生した火災は、130件で、死者2人、傷者14人、損害額8,193万円の被害を出しています。
出火原因別では、たばこの不始末がもっとも多く30件、ついでこどもの火遊び13件、放火または放火の疑いがあるもの10件、ガスコンロやコンロによるもの7件の順になっています。
月別の発生状況は、3月が28件、1月が21件、4月と5月が12件、2月が11件、12月10件の順となっており、寒い時期に多く発生しています。
火災の種類別では建物火災が81件、車両火災12件、林野火炎8件、その他の火災が28件となっています。
地区別の発生状況は、吉原地区と今泉地区が18件、富士地区14件、伝法地区10件と住宅の密集した地区に多く発生しています。なお、浮島地区では1件の火災も発生しませんでした。
また今年になって1月から10月までに発生した火炎は81件、死者3人、傷者4人、損害額1億1千300万円と昨年1年より死者、損害額はすでに上回っています。
なお、いままであまりなかった車両火災も昨年12件、今年が10月までに11件もありました。
車両火災の原因には、マフラーの加熱やエンジンの加熱によるものなどがみられますが、今年の4月に発生した車両火災は、本市場の国道で信号待ちの乗用車に大型トラックが追突して、乗用車はショックでガソリンタンクに引火し、乗用車は炎上し運転手が死亡する事故が起きています。これからも自動車の普及にともなって車両火災もますます増えるものと思われます。
消火活動は38台の消防車で
以上のように毎年多くの火災が発生しているわけですが、消火活動は38台の消防車で行なっています。このうち消防署と富士分署、港分署にハシゴ車や化学消防車、タンク車など9台で、残りの29台は各地区ごとにある消防団によって使われています。
しかし、火災が発生して消防車が現場にかけつけると、乗用車でかけつけているやじ馬のため消火活動も困難になり、被害が大きくなることもあります。やじ馬には絶対にならないようにしてください。
防火ポスターの入選者決る
小中学生から募集した、昭和45年度防火ポスターの入選者が次のように決まりました。
■小学校の部
・市長賞 吉村和彦(吉永第一小)
・議長賞 鈴木睦昭(元吉原小)
・防火協会長賞 白根和代(富士第一小)
・特選 藤沢則正(吉永第一小)篠原美恵子(今泉小)滝波宏明(富士第二小)福田壮一(富士第二小)芦沢典子(鷹岡小)
■中学校の部
・市長賞 大石準(南中)
・議長賞 漆畑嘉美(田子浦中)
・防火協会長賞 武田昌彦(南中)
・ポスター賞 高野朱美(鷹岡中)
・特選 山下晃司郎(吉原東中)石黒彰子(田子浦中)
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( 写真説明 ) 写真は作品を見る審査員
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