【広報ふじ昭和45年】第4回富士市長表彰
稲垣禎次さん(地方自治功労)ら6人が受賞
富士市表彰条例にもとづく、第4回市長市表彰が11月1日、市民開館で行なわれました。表彰を受けたのは、地方自治の発展に多大の功績のあった、稲垣禎次さんら次の6人の方で、渡辺市長から表彰状と記念品が贈られました。
●地方自治功労
稲垣禎次(中里新富町・83歳)
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昭和22年に須津村長に就任してから、昭和30年に退職されるまでの間、東田子浦駅の設置、岳南鉄道の延長、愛鷹林道の開設などで観光資源の開発をはかり、あわせて根方地域一帯の開発をはかるなど常に地方自治の確立に尽されてきました。とくに、昭和30年2月の吉原市と東部4ヵ村の合併では、広域都市実現のために努力され、今日の「市勢伸展」の基礎をつくるとともに福祉増進に貢献されました。
●教育功労
鈴木俊恵(吉原4・59歳)
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昭和5年以来華道教授に従事し、古くから生活に密着し、広く親しまれている華道・茶道を通じ、伝統芸術の伝承と市民文化・教養の高揚に貢献しています。とくに、成人学校開設以来講師として、地域文化振興の底辺を広げる原動力となり、若い人たちの学習の場を充実させた。また、国内のみならず一昨年は外務省派遣生花文化使節として、海外にまで生花を紹介するなど活躍中です。
●地方自治功労
稲岡正次(原田1・76歳)
- 写真あり -
昭和22年に原田村長に就任してから、昭和30年に退職されるまでの間、村の立地的経済的条件を考えて、岳南鉄道の開設、根方地域の幹線道路整備など交通網の整備、さらに工場誘致をはかるなど原田村の経済的地位の向上に献身されました。とくに昭和30年2月の吉原市と東部4か村の合併では、政治手腕をいかんなく発揮し、今日の「市勢伸展」の基礎をつくるとともに福祉増進に貢献されました。
●産業功労
田中右一(元町4・68歳)
- 写真あり -
鉄工業界にあって中小企業の多い同業界の体質改善、経済的地位の向上などにつとめ、特に公害除去と、中小企業の発展は大同団結が必要であることに着目し、昭和42年から富士金属工業団地の建設促進をはかり実現されました。また、昭和26年には富士地区の溶接協会を組織して要職につき、技術水準の向上、安全管理をはかるなど常に共存共栄のうえにたち業界に尽されています。
●教育功労
木下芳太郎(中央町3・71歳)
- 写真あり -
大正6年日置流印西派弓道目録の免許を受けて以来、50年にわたり弓道一筋に専念し、弓道を通じて青少年の健全育成と体育振興に大きく責献されました。現在は日本武徳会十段允許・主席技監で、富士市および県の関係団体役員として活躍し、「弓の木下」といえば県下はもちろん中央弓界にも名声をはせています。また、成人学校弓道科開設以来、講師としても弓道奨励のため活躍中です。
●産業功労
山田由太郎(水の上・60歳)
- 写真あり -
近代化農業の推進、茶業の振興、大型農協実現などに残された功績は極めて大きく、終始農政発展、農業振興につとめてきました。とくに当地域に茶業の普及をはかり、品種茶の新改植などを行ない、富士の「やぶきた茶」の銘柄を確立し、さらに市内農協地合併を促進し、昨年9農協合併による「富士市農業協同組合」を発足させました。また選挙管理委員、調停委員など公職にもたずさわり地方自治に貢献しています。
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