【広報ふじ昭和45年】自動車排ガスの排出規制は
光化学公害、オキシダント公害など新しい公害発生が問題になっていますが、これらの発生源となるのが自動車排ガスです。またそればかりでなく排ガスによって一酸化炭素中毒鉛公害なども発生しています。このため、国は排ガスの「環境基準」「排出規制」を次のように定めました。
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行政上における対策として、・交通規制制度の検討、・監視測定体制の整備、・技術開発および調査研究、・都市対策などにおける自動車排ガス対策の確立などがあげられています。
一酸化炭素の環境基準は
1時間値の平均は10PPm以下に
大気汚染防止の目標として、一酸化炭素の環境基準が定められました。
一酸化炭素の環境基準は、その特性を考えて、年間を通じて次の条件が維持されなければなりません。
・連続8時間における1時間値の平均は20PPm以下であること。
・連続24時間における1時間値の平均は10PPm以下であること。
一酸化炭素による大気汚染は、自動車の普及にともなって進行したものです。したがって、自動車の排気ガスが大気汚染に占める割合もきわめて多くなっています。
しかし、自動車排ガスによる大気汚染は、自動車の台数、整備状況、道路構造、交通量、渋滞度、局地気象などの条件によっても違います。
これらの諸条件を考慮した総合的対策を計画的に進めなければなりません。
一酸化炭素の排出規制は
新車が4.5パーセント以下、中古車が5.5パーセント以下
そこで自動車排ガスの排出規制が強化されたわけです。
これは新車、中古車を問わず排ガス中の一酸化炭素を濃度で規制するもので、排ガス中の一酸化炭素は新車で4.5パーセント、中古車で5.5パーセント以下と改訂されました。そこで当面の運転者の責務として、排気ガスや鉛の排出量を少しでもへらすことを考えなければなりません。
■点検整備の充実
排ガス中の一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)を減少させるには、ガソリンを完全燃焼させることが大切です。
ガソリンの完全燃焼のために次の点検や整備を行なってください。
1.充分な空気 エヤークリーナーの点検清掃
2.適正な混合比 キャブレーターの調整
3.強い圧縮と圧力 圧縮と圧力測定
4.適正な点火時期 デストリビユーターの整備
5.観い点火火花 ズークプラグの使用
■除去装置の設置
排ガス中の一酸化炭素を取り除くためには、排ガスの除去装置が、十分効果があるものと思われますので、除去装置の取り付けを行なってください。
■昔通ガソリンの使用
排ガス中に含まれる鉛は、直接人体に蓄積され、悪い影響をおよぼします。鉛は普通ガソリンよりハイオクタンガソリンに多く含まれています。石油販売業者はハイオクタンガソリンの販売については実情を十分理解し協力してください。
また、ハイオクタンガソリンを使っている運転者の皆さんも、普通ガソリンに切り換えてください。
■運転換作による対策
排ガス中の一酸化炭素の排出は、自動車運転操作によっても相当違います。たとえば、走行中を1とすると停車中の空フカシは2倍も3倍も多くなりますので絶対にやめてください。
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