県下でも優秀な“職人”として市内から羽田武義さん(泉町・80歳)と、市川治兵衛さん(水戸島南・52歳)が選ばれさきごろ県優秀技能者として表彰を受けました。
この表彰は、県職業訓練課がことしから技能水準の向上をはかるために設けたもので、県下で15人が表彰を受けました。
羽田さんは大正時代に今泉村に塗装店を開いてこの道60年。チョウチン屋のおじいさんとみんなから親しまれ、いまではチョウチン作りのできるのは市内ではこの人だけ。羽田さんは「チョウチン作りをやっつているのはワシひとりになってしまった。仲間がいなくなるのは淋しいもんだ。まあ、体のつづく限り働くだけさ。」と表彰にもたんたんとした面持ち。いまでも元気に看板やチョウチン作りにはげんでいます。
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( 写真説明 ) 80歳とも思えぬ元気さでチョウチン作りにはげむ羽田さん
金属切削工作機械工で表彰された市川さんは、東芝富士工場の職長さん。機械と取り組んで40年。市川さんは「仕事だものつらいこと、嫌なこともいろいろあったさ。でも、自分が好きでなった仕事だからね、思い出すのは楽しかったことだけだね。」と笑いとばす。いまは後輩の指導に飛び回っています。