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【広報ふじ昭和45年】排煙脱硫装置をテスト

神工式(富久興製紙)と日比野式(天間製紙)

 市は大気汚染を防ぐため、重油の低イオウ化、高煙突による拡散、排煙脱硫を三本の柱に施策をすすめています。このうち、排煙脱硫のパイロットプラントが富久興製紙と天間製紙にさきごろ設置され、現在のそ効果調査が行われています。

 この排煙脱硫装置は、県、市、業者が協力してつくったものです。
 富久興製紙に据え付けられた排煙脱硫装置は神奈川県工業試験場で開発したもので「神工式排煙脱硫プラント」と呼ばれるものです。
 処理能力は毎時1,500立方メートル。特徴としては製紙の汚水を利用することです。まず、網目のようになった幾重もの水膜の中を排ガスを通し、亜硫酸ガスを取り除きます。亜硫酸ガスを取り除いた排ガスは煙突によって大気に放出するという間接脱硫法です。
 天間製紙に据え付けられたのは日比野郷三さん(東比奈)が開発した「日比野式排煙脱硫装置」です。この日比野式も工場排水を利用する方法で、汚水の中に排ガスをジェット噴流し亜硫酸ガスを取り除きます。処理能力は毎時5,000立方メートル。
 効率は相方とも60パーセントか80パーセントの亜硫酸ガスを吸収できるといわれ、しかも、製紙汚水を利用でき、アルカリ排水を中和できるなど一石三鳥の効果が期待されています。
 なお、この装置がどれだけ脱硫効果があるかという調査のほか、長期運転性能テスト、経済性の検討などを総合的に調べています。3月末までに調査資料をまとめますが、期待どおりの効果があれば各製紙工場に増設することによって、亜硫酸ガスの大幅な減少が見込まれます。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 天間製紙に取り付けられた日比野式排煙脱硫装置
( 写真説明 ) 富久興製紙に取り付けられた神工武排煙脱硫パイロット・プラント

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