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【広報ふじ昭和44年】イオウ酸化物の測定結果 43年9月〜44年8月

冬期に高濃度の汚染が出現

富士地区の大気汚染の昭和43年9月から昭和44年8月までの測定結果がでました。
この測定は、市内7か所と富士宮市2か所、富士川町1か所の計10か所で行なった自動記録計によるイオウ酸化物の調査結果です。
 測定結果の特色として、汚染度の月別推移をみると各測点とも冬期の11月から翌年1月にかけて上昇しています。田子浦背後地でも年間を通じて汚染度が高くなっていますが、とくに冬期にはこの傾向がより多くみられ、元吉原中学校ではこの期間中の月間平均値が0.1PPmをこえています。
 冬期の高濃度出現は、おもにおだやかな北風のときで、しかも夕方から翌日の午前中にかけて多く発生しています。これは、逆転層の出現が関係していることも想定されますが、くわしくは今後の気象調査によって明らかになると思います。

元吉原中など6測点で環境基準をこえる

さきごろ厚生省が定めた環境基準とくらべてみると、5条件を満たしていない測点は吉原第三中、元吉原中の2か所で、これについで富士保健所が4条件を満たしていません。このほか、文化センター、動労青少年会館、鷹岡事務所も含め、田子浦背後地の6測点が環境基準をこえています。
 それでは市内7測点の調査記録をみてみましょう。年聞の平均(環境基準は0.05PPm以下)は富士保健所が0.067PPm、文化センターが0.052PPm・吉原第三中が0.060PPm、勤労青少年会館が0.047PPm、大淵中が0.030PPm、鷹岡事務所が0.057PPm、元吉原中が 0.077PPmとなっています。
 0.2PPm以下の時間数(環境基準99パーセント以上)は、保健所98.6パーセント、文化センター99.8パーセント<吉原第三中98.4パーセント、青少年会館99.8パーセント、大淵中100パーセント、鷹岡事務所99.7パーセント、元吉原中92.4パーセントとなっています。
 0.05PPm以下の日数(環境基準は70パーセント以上)、保健所が29.0パーセント、文化センターが41.8パーセント、吉原第三中が37.4パーセント、青少年会館が58.0パーセント、大淵中が90.3パーセント、鷹岡事務所が29.0パーセント、元吉原中が31.2パーセントとなっています。
 0.1PPm以下の時間数(環境基準は88パーセント以上)は、保健所が71.6パーセント、文化センターが91.7パーセント、吉原第三中が84.8パーセント、青少年会館が94.7パーセント、大淵中が99.1パーセント、鷹岡事務所が91.7パーセント、元吉原中が66.7パーセントとなっています。
 高濃度汚染の出現日数(環境基準は3パーセント以下)は、文化センター、青少年会館、大淵中はいずれも0パーセント、保健所は0.95パーセント、吉原第三中は3.3パーセント、鷹岡事務所は0.2パーセント、元吉原中は11.8パーセントという結果がでています。
 これからの対策としては、田子浦背後地を重点に各企業に対し、燃料の低イオウ化、煙突など施設の改善を具体的に指導していきます。
 また、冬期の高濃度汚染に備え、新庁舎にテレメーター(自動監視装置)を設置し、緊急時体制を整備していくとともに、気象調査など資料を集め、汚染の実態を明らかにしていきます。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 富士地区大気汚染調査測定図
( 図表説明 ) 数字は自動記録計によるSO2PPm(昭和43年9月〜昭和44年8月平均)
添付ファイル
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