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さきごろ、千葉大学医学部の第1回学童検診の結果が発表されました。この学童検診は県、市、市医師会が千葉大学に委嘱して昨年からはじめられたもの。通算2回目で、46年まで行なわれます。なお10月20日から今年度第2回目の検診が行なわれます。

　検診は、今泉小、元吉原小、大淵第一小、鷹岡小の4年生を対象にした一般学童検珍と、田子浦小と富士第一小の2校を加えたゼンソクの疑いのある学童の検診＝下表＝を行ないました。
　一般学童検診は、今泉小と元吉原小を汚染校（大気が汚れている区域）に、鷹岡小と大淵一小を対照校に選び調査を行ないました。調査はアンケートによる質問調査と医学的な調査にわけて行なわれました。
　なお、質問調査は元吉原小、大淵第一小について行なわれました。

■質問調査のおもなものは…。
・家族にアレルギー歴の有無は
　元吉原小は、なし74.4％、ある24.4％　不明1.4％、ゼンソク14.9％、ゼンソク以外13.1。大淵第一小は、なし82.7％、あり16.4%、不明0.9％、ゼンソク5.5％　ゼンソク以外10.9％となっています。
・カゼをひきやすいか
　元吉原小は、いいえ6.5％、普通64.9％、ひきやすい22.0％、不明0.6％。大淵第一小は、いいえ20.9％、普通51.8％、ひきやすい11.8％となっています。
・カゼにかかった回数（年間）
　元吉原小は、6回以下が79.2％、7回以上が4.2％。大淵第一小は6回以下が71.8％、7回以上が0.9％となっています。
・カゼをひく季節
　元吉原小は、春が14.3％、夏が3.0％　秋が6.0％、冬が65.5％、通年が4.8％。
　大淵第一小は、春が12.7％、夏が2.7％、秋が7.3％、冬が47.3％、通年が3.6％となっています。
・カゼをひくとゼイゼイするか
　元吉原小は、しない54.2％、する25.6％、不明20.2％。大淵第一小は、しない68.2％、する7.3％、不明24.5％となっています。
・工場の煙について
　元吉原小は、こない10.1％、ときどきくる57.7％、いつもくる25.6％、わからない6.0　％。大淵第一小は．こない46.4％、ときどきくる29.1％、いつもくる0％、わからない16.4％となっています。

■医学的調査によるものは……。
　異常なしが汚染校は68.9％（今小68.1％、元小70.4％）対照校は68.9％（鷹小74.8％、大小53.7％）。鼻炎が汚染校は20.7％（今小19.0％、元小23.5％）、対照校は23.8％（鷹小17.3％．大小43.5％）。咽頭炎が汚染校は7.1％（今小7.2％、元小6.8％）、対照校は3.9％（鷹小）。扁桃炎が汚染校は0.9％（今小0.4％、元小1.9％）、対照校は1.8％（鷹小）。気管支炎が汚染校は3.5％（今小3.8％、元小　4.3％）、対照校は2.3％（鷹小2.4％、大小1.9％）という結果がだされました。
　なお、千葉大学の吉田亮教授は「汚染校と対照校との差があまりない。広い地域が汚染していると思われるので、対照校を他市町にもとめる必要があるのではないか」とかたっていました。
　市医師会が行なった藤間地区の乳幼児検診は、学令期前の73人の乳幼児のうち37人の精密検査を行ないました。それによると気管支ゼソソク5人、アレルギー気管支炎の疑い8人、反復性気管支炎の疑い9人、その他9人、異常なし6人という結果がでました。
- 図表あり -
( 図表説明 ) ゼンソクと思われた学童の診察結果
( 図表説明 ) ＊表は6校の全学年にわたるゼンソクの疑いのある学童について検診したものです。
( 図表説明 ) （　）は全校児童との比率を示しています。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 藤間地区で行なわれた健康診査すでに123工場が利用