今泉農協など市内9農協はさきごろ合併予備契約を行ないましたが、9月27日吉原市民会館で開所式を行ない、新しく「富士市農業協同組合」が誕生しました。農協合併は、体質改善による統合強化をはかるため、さいきん各地で急速にすすめられています。富士市でも、農地の減少、兼業農家の増加などにより、体質改善がさけばれ、昭和42年に農協再編成協議会をつくり、合併方針を協議してきました。このうち、4農協はそれぞれの理由でのぞかれ、9農協がこのほど合併したものです。
合併したのは今泉、伝法、須津、元吉原、大淵、島田、鷹岡、原田、吉原東の9農協。組合員は正組合員7,000人、準組合員3,000人の計1万人で、貯蓄高は約90億円、販売取り扱い高は5億円の全国第4位、県下第1のマンモス農協になりました。
組合長には山田由太郎さんが、専務理事に望月正己さんがそれぞれ就任しました。なお新しい富士市農業協同組合の本所は当分のあいだ、今泉農協内におかれ各農協は支所としていままでどおり利用されます。
これからの活動方針は、金融農協ではなく、行政と一体となった生産組織の育成をはかる、業種別の専門指導を重点にした指導体制の確立、施設園芸などに対する農協施設の強化をはかる、経営を合理化して組合の信用を高めていくことを具体的にあげています。
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( 写真説明 ) 県下一のマンモス農協になった富士市農業共同組合の開所式=吉原市民会館で=