岳南地区は“水”によって大きく発展してきました。ところが、さいきんでは市内のほとんどの河川が製紙工場などの廃水によって汚染され、わたしたちの生活環境は脅やかされています。水質保全のいろいろな問題は、企業はもとより、住民みなさんと一体になって考えていくべき重要な課題になっています。
そこで、今年度から3か年計画で水質汚濁の防止対策をたてるための調査を行ないます。
調査は、水質指導基準を効果的に運用するため、沼川流域の水質の汚濁現況を調べるとともに、汚濁源の調査、排水処理状況のは握を行ないます。これによって地域別の流水基準を設定し、防止対策の基本計画を策定します。
今年度の調査期間は9月から45年1月まで行なわれます。調査区域は、沼川を中心に和田川、田宿川、赤淵川など6河川と流域の対象工場60工場について行ないます。
なお、昭和45年度は沼川と潤井川流域を7月から46年2月まで、昭和46年度は中小河川を含む全水域を4月から47年3月まで実施することになっています。
調査項目は、気温、水温、色相、透視度、臭気、流量などと、沈澱状況や土地利用状況などについて、東海大学海洋学部に委託して調査を実施しています。
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( 写真説明 ) 和田川の水質を調査するため水を採取する調査員=依田橋地先で