家庭奉仕員 山本ゆき(鈴川2丁目)
○月○月 きょうはAおじいさんの家に行く。体の調子が悪いのか横になっていた。いつもは元気なのにどうしたのか聞くと、無理をして力仕事をしたのがこたえたと力なく笑っていた。掃じや洗濯をしてから医者へ薬を取りに行く。十分注意するようにいって帰る。
○月○日 きょうはBおばさんの家。さいきん、足や腰がだいぶ弱くなってきたようだ。マッサージをしながらおばあさんと世間話に花を咲かせる。このごろでは世間話だけでなく、大事なことでも相談をかけてくれる。信頼してくれているという喜びとともに、よりよい相談相手にならなければと、責任を感じる。
○月○日 「ごめんください」と声をかけると、おばあさんは急に笑顔になり、大変うれしそうに迎えてくれる。毎日ひとりでいるのでわたしが行くのを楽しみにしているようだ。明るくふる舞うおばあさんの顔をみると、わたしも仕事にハリがでる。
○月○日 おじいさんがひとりでさびしそうに寝ていた。おじいさんのさびしそうな顔をみると、もっとみんなで老人問題を考えてほしいと思う。まもなく「老人週間」がはじまるが、うわべだけではなく、真心のこもった政治をやってほしいと思う。