市は東京芝浦電気(株)富士工場(国京松雄工場長)と、8月12日、公害防止協定を結びました。
協定の内容は次のとおりです。
燃料の低イオウ化では、現在使用しているイオウ含有率2.5パーセント前後の重油を、石油メーカーと協定して昭和45年以後は全量を2.5パーセント以下にします。
汚染物質の拡散稀釈をはかるため、現在使用している30メートル煙突は廃止し、45年3月までに81メートル煙突を新設します、これによって、地上最大濃度は0.013PPmになります。
施設の改善では、公害防止対策を考慮した新ボイラーを設置します。この完成は46年5月です。
この東芝富士工場との協定で、市と公害防止協定を結んだのは6社8工場になりました。
なお、東芝富士工場は、市が公害防止協定締結の折衝を重ねてきた大手15工場には含まれていませんでした。しかし、昭和47年までに工場増設計画があり、現在1日の重油使用5トンが30トンになる見込みなので、公害を未然に防ぐため工場側が自発的に協定を行うことになったものです。
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( 写真説明 ) 写真は協定書に調印する斉藤市長と東芝御厨総務部長